雲間の朝日に想うこと


< 嘘を吐くから許せるのでしょうか >


言の葉には。

確かに、
限り無い能力が宿る事は、
在るのだけれど。



言の葉は。

飽く迄、
言の葉に過ぎず。


其の範疇を超える事も、
無いのだ。





其れ故に。





一文字、
一文字、
必死になぞり得た筈の、
其の想いは。


時に、
蜃気楼の様に、
遠離り。

時に、
寄生虫の様に、
其の身を蝕んで行く。





















其れでも。


顔の視えぬ儘で、
何も聞かされぬ儘で。

無責任な言の葉を、
吐く事が。


解だろうか。























 「何故こんなにも許せないか。」
 「やっと分かった。」
 「私は帰りたかった。」
 「嘘でも良かったんだよ。」


あの子が、
想いの一部を封じた理由は。


 「無理だよねじゃなくて。」
 「一緒に帰ろうねって言って欲しかった。」


覚悟の足りぬ俺が零した、
言の葉だと。







其れは。

言われなくても、
気付いて居るのだけれど。





















其れでも。

首を、
縦には振れないんだ。




あの時も。






今でも。





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References
 Apr.28 2016, 「足らぬ覚悟を問われて居るのでしょうか」
 Jan.03 2016, 「愛は死に至らしめる事でしょうか」
 Oct.25 2014, 「細糸を頼む覚悟が保てますか」
 Jul.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」







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2016年09月19日(月)


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History
2013年09月19日(木) 見える様に為れるでしょうか
2011年09月19日(月) 何を求めて逢うべきでしょうか
2010年09月19日(日) 其処では吸わない約束じゃありませんか
2004年09月19日(日) 其処迄限界に近かったのですか





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