より永く、 より強く。
互いの内に、 自身の覚を残存させようと、 希うから。
極限られた刻の、 在り様に。
様々な工夫を、 凝らすのだけれど。
例えば。
其の、 残された覚もが、 惑うのならば。
互いの、 其の刹那に。
重きを据えるべき、 其の指標は。
何処に在るのだろう。
「ずっと手を繋いで居たから。」 「何だかもう寂しいんだよね。」
「うん。」
「でもね。」 「心の中は温かいの。」
「何か変な感じだよな。」
温感の欠如と。
想いの充足と。
案外簡単に、 人は矛盾を抱えて了うね。
---------- References Jul.26 2011, 「履歴に値する想いでしょうか」
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