雲間の朝日に想うこと


< 捨て去る意志こそ想いでしょうか >


過酷な環境に、
其の身を置く故に。


他に向かう意識を、
削りに削って。

自身の総てを、
其処に向けねば為らないから。




例え、
僅かで在っても。


自身の想いが遺る可能性を、
排除出来ぬ要素は。

総て、
捨て去って置きたいのだ。









けれども。








其れは、
向かう自身の周囲から、
総てを奪う事と。

同義だから。


自身の生を、
一つ残らず摘み去る事と。

何ら変わりない。




















何も、
生えぬ土地より。



例え、
雑草に埋もれたとしても。

例え、
僅かな彩だとしても。


蒲公英の咲いて居る荒れ地の方が、
糧に為らぬだろうか。
























 「そういえば。」
 「彼女出来た?」


あの子は。



今日も、
其の総てを引き剥がそうと。

無理矢理に呟いた。





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References
 May.24 2016, 「愚図な想いも力でしょうか」
 Mar.07 2016, 「待って居るしか無いのでしょうか」







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2016年09月23日(金)


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History
2007年09月23日(日) 要求水準に達して居ますか
2005年09月23日(金) 合鍵は育て行く物でしょうか
2003年09月23日(火) 運命は他に在るのでしょうか





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