言の葉は。
飽く迄、 意味を含有する特定の形に、 過ぎないけれど。
其処に、 想いが宿る事で。
其の形の顕す以上の、 意味を得る。
其れ故に。
形式的に、 便宜的に、 交わされる言の葉に。
然程、 力は無い筈なのに。
ふと。
其れが、 あの子の振る舞いの様に、 想えて了うのだ。
恰も、 普段の遣り取りの様に。
「おはよう(晴)」 「こんな感じ?」
別の存在は。
今朝も、 あの子を真似て寄越し。
其の滑稽さに。
朝から、 笑いが込み上げる。
「何も履歴が無いと。」 「戻った時にあの子が寂しがるだろうから。」
「うん。」
「あんたと普段通りにメールするよ。」
「分かった。」
別の存在が演じる、 あの子は。
決して、 似てやしないのだけれど。
其の、 変な優しさと。
其の、 妙な生真面目さは。
あの子と。
何ら変わらないね。
---------- References Jun.27 2015, 「想う相手は一人でしょうか」 Jun.26 2015, 「誰の為の同時でしょうか」 Fed.22 2015, 「私は誰でしょうか」 Feb.27 2015, 「今の私は何方でしょうか」
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