飽く迄、 個と扱うべきなのか。
其れとも、 共と捉えるべきなのか。
其の解は。
未だに、 不明瞭なのだけれど。
少なくとも。
同一の容に寄生し、 機能を保持されて居るのだから。
基板の不具合は、 恐らく伝播するだろうと。
半ば山勘で、 予測したに過ぎない。
其れ故に。
予測の正誤よりも。
其処迄、 不具合が及んで居る事の、 大きさに。
危機感と憂慮とを、 覚えるのだ。
あの子の不具合は。
「この身体相当睡眠不足?」 「あたしが夜中とか現れてもこんなこと無かったが。」
遂に。
別の存在にも、 違和感として顕在化し。
俺とあの子との、 繋がりを。
俺も。
もう一人の存在も。
互いに、 意識しながら。
「あんたの心配してたのはこのことなんだね。」
別の存在と。
奇妙な会話が続く。
---------- References Apr.12 2015, 「帰るは適切な表現でしょうか」 Mar.01 2015, 「扉は閉じずに居てくれますか」
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