相応しい想いも。
請われる想いも。
刻一刻と、 入れ替わるのだから。
其れが、 如何なる想いでも。
其の刻に於いて、 最善で在るのならば。
其の想いを添えたいと、 希う。
触れて居る、 其の刹那だけは。
痛みが、 消えると言うのなら。
ずっと。
ずっと。
快楽に溺れ続ける一晩でも、 構わない。
「如何した?」 「痛むのか?」
異変に気付き、 目を覚ました俺に。
唯。
「御免。」 「抱いて。」
一言を絞り出し続ける、 あの子の。
束の間の安眠を。
必死に、 祈り続けた。
「小坊主の。」 「身体は好きだよ。」
そう言いながら揺れる、 あの子の、 下腹部の余裕に。
言い出す迄、 知らない振りをするけれど。
其れでも。
最期の、 父の土気色と。
あの子の顔が、 幾度と、 無く重なって了うね。
---------- References Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」
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