言の葉を、 放つのか否か。
其れを差配する要因は、 幾つも、 在るのだけれど。
言の葉が、 放たれるのか否か。
其れは。
其処に宿した、 想いの深さや事の重みに。
正比例する訳では、 無いのだ。
「変わったね。」 「言うように為った。」
あの子は、 そう、 評するけれど。
其れは。
決して、 意思の強さや、 想いの変化に、 応じた訳では無くて。
恐らくは。
其の、 実現の可能性が、 極めて、 零に近付いた故の。
言の葉だ。
「暑いし。」 「蒸すし。」
「こっちは涼しいよ。」 「来ちゃえば良いのに。」
「毎日ちゃんと帰って来て。」 「朝まで居てくれるなら考える。」
確かに。
此の地の梅雨は、 然程、 暑くは無いし。
確かに。
此の地に在ればと、 幾度も、 想い描いて来たけれど。
---------- References Nov.18 2012, 「探る必要も無い事でしょうか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」 Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
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