敢えて、 感情を押し殺し、 閉じる事で。
自身を、 支えて居るのなら。
下手に介在して、 其処に、 寄り掛かる便を残して了う事は。
本当は、 得策では無いのかも知れない。
其れ故に。
水を背負って立つ、 其の気概と。
細くとも、 確固たる一筋の退路と。
双方の損益を、 慎重に、 慎重に、 見極めるのだけれど。
抑も。
其の気配を捉える事が、 互いの、 想いの歩みに他ならないから。
其の目論見など。
簡単に、 崩れ去るのだ。
「あのね。」
「言い辛そうね。」
「どんな気持ちで自分を追い込んだか。」 「測りかねて居るから。」
文字の応酬の、 其の直後に。
「電話する?」
「話したいよ。」
次の振る舞いが、 間髪入れず、 口を衝いて出る。
何故か。
互いの想いの裏側が、 視えて了うね。
十年以上も昔から。
---------- References Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
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