刻を圧縮して、 日々の内に確保した、 一時だから。
煮詰めた濃度を、 唯、 緩めて戻せば良い筈なのに。
何度も、 何度も。
其の作業を踏み留めるのに、 骨を折り。
穴の空くであろう刻を、 埋める為に。
少しずつ、 少しずつ、 準備をして来たけれど。
密な濃度故か。
或いは、 深く根付いた故か。
習慣化した作業が、 容易に、 解けて行かない。
起き抜けに、 空の笑顔に目を向けて。
季節と共に、 携帯に納める。
草堂の脇から喧噪の街へ、 流れながら。
一日を振り返り、 言の葉を行き交わせる。
互いが共有する時間は。
元は、 単なる独り善がりだったのだから。
一方が外れれば。
直ぐに、 棄てて終えるのにね。
---------- References Nov.11 2012, 「受け容れる事は想いでしょうか」
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