自身の、 一区切りの流れの内に。
稀有な出来事が、 果たして、 幾つ在るのか。
予測するのは難しいけれど。
其の、 稀な出来事を。
幾つも、 共有出来るとしたら。
偶然とは異なる、 何らかの、 縁を。
否応なしに、 意識して了うのだろうか。
其れとも。
矢張り、 唯の偶然なのだろうか。
「暗くなって来たね!」
「雲の間から見えそう?」
「ほら。輪っかになってるよ!」
「何か不思議だな。」
「何が?」
「月食も日食も一緒に見られた。」
「不思議なのはずっと前からでしょ?」
「そっか。確かに。」
意識しなくとも。
こうして、 重なり逢う一瞬が、 幾度と無く、 在る。
其れ故に。
惹き付けて止まない、 何かを、 感知せずには居られないのかな。
お互いに。
---------- References Dec.10 2011, 「視界の月は同じ月でしょうか」
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