躱し、 往なし、 想いに曝され続ける事は。
針の歩みを、 踏み留める事で。
危険を回避する、 術なのかも知れないけれど。
時に、 自身の心が喰い荒らされる怖れと、 背中合わせで。
一方。
其の想いを、 眼前から排除する為には。
制御出来ぬ暴発を誘う覚悟で、 遮断の手を打つか。
進んだ針が招く暴発を逆手に、 骨を断つのか。
其れ相応の危険を、 背負わざるを得ないのだろうか。
事情を理解せぬ第三者の、 介在で。
望まぬ接触に曝され、 結果的に、 大きく針が進む。
「被害届。」 「出して来たよ。」
一言だけ。
あの子は、 返信の中へ核心を添え。
「そっか。」 「身体大丈夫なのか?」
辛うじて。
俺は、 要の言の葉だけ打ち返した。
言葉も、 行動も、 公権力も、 何の抑止力にもなり得ない、 盲目的な感情を。
如何に防げるのか。
自身の姿を消すしか、 無いのだろうか。
前に進んだ様で、 本当は、 何の解決にも至っては無いと。
暗に気付いて居るのだ、 既に。
---------- References Jan.01 2012, 「御目出度くは無い新年でしょうか」
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