相反する、 同時には成立し得ない事柄を、 想い希う事は。
決して、 不思議な事では無いのだけれど。
其の双方の切っ先を、 突き付ける事は。
果たして、 何を意味するのだろうか。
想いの吐露だろうか。
解決して見ろと煽って居るのか。
出来ぬと知りながら、 敢えて放たれる刃なのか。
或いは。
破壊の為の伏線なのか。
「離婚はできないんだよね?」
そう口にしながら。
「誕生日はFFで良いからね?」
維持された形の其の先の時季を、 想い浮かべ。
一切の接触を、 明確に、 拒絶して居ながら。
「黴びてるわよ。」 「役立たず。」
接触を前提とした言の葉に、 悪意を添える。
もしかしたら。
姫はそうやって。
一人目の想いや気力も、 少しずつ、 削いで行ったのかな。
---------- References May.11 2004, 「何方に在った重荷ですか」
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