離別には 幾つもの形が在って。
其の大多数は、 自身の差配など及ばぬ事が、 占めるのだけれど。
其の、 意図せぬ変化に面して。
如何に、 自身の有り様を、 誘うのか。
恐らくは。
其処に、 人の本質が在るのだろう。
ともすると、 眼前の離別を受容せずに在る、 俺へ。
最後の、 教えを贈るかの様に。
坂の街の人は。
一つ、 自身を駆る意思を掲げた。
自らの心の内に、 きっと、 蓋をして。
何時か、 其の総てを話せる時が、 来る迄に。
俺は。
其処迄、 辿り着けて居るだろうか。
「初めて寄り掛かれるひとだったのにな。」
坂の街の人の、 其の、 想いを。
統べる腕が、 俺には、 無かったね。
---------- References Aug.04 2008, 過ぎる位辛いのですか」 Jul.27 2008, 「始まりの日が揃うでしょうか」
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