幹を断つ事も、 芽を摘む事も。
主たる存在の意思で為し得ねば、 歩に足らず。
補たる、 迂回路や水面下は。
唯、 臭い物に蓋をして隠しただけに、 他ならない。
其れ故に。
何れ程、 高質な想いを注ぎ込んだ心算でも。
如何なる意義も想いも、 其処には無くて。
飽く迄。
主へ面を合わせ、 主が意思を放つ様にと、 想いを注ぐ事へ。
意義は、 具わるのだ。
「私と小坊主の二人の恋を守るために。」 「彼女と直にお話をしました。」
「私は女同士の約束をしたから。」 「墓場まで持っていく覚悟でした。」
水路の街の人は。
其の想いの丈を、 俺で無く、 坂の街へ向けて放った。
切っ先を向けて良い場所は。
俺の、 喉元だけだろうに。
其の諸刃は。
きっと何時か、 還って来て終うのにね。
---------- References Aug.04 2008, 過ぎる位辛いのですか」 Jul.27 2008, 「始まりの日が揃うでしょうか」
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