互いの姿が。
眼前に在ろうと、 無かろうと。
想いを以て。
互いの姿を、 眼前に映し獲る事が。
可能だけれど。
飽く迄。
其の瞬間は、 個の刻に他ならないのだ。
何れ程。
互いの姿を、 鮮明に、 映し獲ったとしても。
日々に。
共の刻を、 追い求める時。
其れが、 個の産み出した共の幻影に過ぎぬと、 気付く。
「小坊主。」 「怖いよ。」
日々の、 其の瞬間を。
深く抉って、 突き付けられた時。
自身の手では、 如何様にも為らぬ領域を。
想い、 途方に暮れた。
俺の目には、 雲一つ無い青空が映り。
俺の耳に、 雷鳴は、 響いてくれない。
---------- References Aug.17 2006, 「其の画は望める画でしょうか」
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