日々、 身を削り取る様にして。
連なる種を、 育て上げるからだろうか。
日々、 吸い上げる様にして。
其処から、 燃料を補給するからか。
其れは、 未だ分からないけれど。
献ずる盃を傾けながら。
自身の今に、 其の身を重ねて。
無念が滲み出る。
不遇を経て。
新たな途を、 定め。
種が芽吹き。
何故。
其処で、 幹が断たれねば為らなかったのだろう。
「姫何時切りに行くの?」
「美容師の先生と連絡付かないんだよねぇ。」
「まさか・・・。」
「ん?」
「もしかして此れじゃねぇのか?」
「そうだ・・・。」
想いを残した、 過去の家庭と決別し。
新たな伴侶と息子を、 手に入れ。
そして、 一歩歩んだ其の場所で。
事故が、 彼を断った。
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