時に。
個々の負うべき責任は、 形に、 囚われて終い勝ちだけれど。
少なくとも。
個々の宿す想いは、 形になど、 縛られよう筈も無い。
だからこそ。
想いが、 呼び覚ます矛盾点を、 鋭く突き。
互いを、 泥田の中へ引き摺る刻が、 在るのでは無いのか。
「一番なのは奇跡なの。」 「一番の存在で居られる事が奇跡なの。」
腕の中で浮かぶ、 哀歌に。
一瞬、 涙が零れ落ちる。
水路の街の人は。
今迄、 如何なる想いの道筋を、 歩まされて来たんだろう。
---------- References Jul.08 2008, 「履歴も想いの深さでしょうか」
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