自身の内で眠る、 認識能力が。
機能を果たす迄に、 育ち在るのか。
其れは、 定かで無いから。
個を分類し、 個へ向ける好意だと。
断ずる根拠など、 無いのだ。
何れ程、 愛くるしく。
何れ程、 癒されようとも。
其の表情は。
反射的な、 唯の、 愛想笑いに近いのだ。
何よりも。
表情に委ねる想いの、 其の性質は。
極めて、 懸け離れて居るのに。
「小坊主、良かったね。」
「如何して?」
「私からの笑顔が減った分か、それ以上に。」 「娘からの笑顔が増えたじゃん。」
姫は。
同じ重みを、 其処に、 強要する。
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