想いの占有率と。
時系列で並べられた、 其の優先順位は。
決して、 同義では無い。
得てして。
繰り延べられた、 其の、 事柄にこそ。
より深く想う対象が、 存在するのだ。
けれども。
大抵は。
より早く、 手元に届けられた想いへ、 価値を見出し。
より早く、 想いを贈る事へ、 執着して了う。
「最初のメールは小坊主さんって決めてたんだ。」
手に入れたばかりの、 新しい携帯から。
水路の街の人は、 文を寄越し。
「返信もちゃんと一番乗りだよ。」
慌てて。
其の、 初めてを奪う為に、 奔走した。
着信履歴も、 奪えるだろうか。
今からで。
---------- References Jun.23 2008, 「未だ口には出せぬ名でしょうか」
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