偶然は、 時に、 重なり在って。
恰も、 必然の様に映る事が、 在るけれど。
一方で。
其れと気付かずに。
必然を、 偶然の産物と受容して了う事も、 多いのだろうか。
其の何れか、 判断付かぬ儘に。
巧みに、 結果のみが利用される。
万に一つ。
其処に、 共通の因が存在するのかも知れないけれど。
其の因が。
抑も、 行為に付随するとは限らぬのに。
「禁止令ね。」
互いを想い逢う、 其の翌日。
決まって、 体調を崩す俺に。
姫は言い渡し。
「要らないし。」
冗談とも、 本気とも、 曖昧な調子で。
更に、 否定を加えた。
不要なら。
稀だ稀だと、 非難を口にする必要など、 無いのにね。
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