自身の行く先を見据え、 一歩、 一歩、 進む事を。
意識して、 選択して終うけれど。
本来は。
目的地など、 定められぬ物なのかも知れない。
飽く迄。
其の端緒は、 混沌下で開かれたのだから。
漂い、 混沌の儘で在る事こそ。
寧ろ、 自然な事なのかも知れない。
何を希うのか。
何処かへ、 目標を定めた瞬間に。
始まりの前提が。
崩れ、 失われて終うのだ。
「どこへ向かうんだろう。」 「どこかに向かいたいわけではないんだけれど。」
ふと、 坂の街から零れた言葉は。
行く先の見えぬ霧中で。
迷い、 藻掻き、 惑おうとも。
其の、 樹海に在り続ける事を、 是とする。
其の証だね。
---------- References May.14 2007, 「制動装置に成るのでしょうか」
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