自身の姿が、 其処から、 消えた後にも拘わらず。
其の場に残す、 象徴に。
何れ程の意義が、 棲むのか。
予測不可能だけれど。
互いの姿が、 消失した後でも。
傍に寄り添いたいと、 願う事は。
恐らくは、 想いの延長なのだ。
其れ故に。
自身の墓へ、 共に棲んで欲しいと、 希う事が。
共に寄り添う、 宣言に、 成り得るのかも知れないけれど。
「私は平らなお墓が良いなぁ。」
「基督教のお墓みたいなやつ?」
「うん。」
何気なく、 振る会話に。
やんわりとした、 拒絶を封じ。
「俺の墓には入らないの?」
「他人じゃ入れないのよ?」
至極、 当たり前の返答を。
至極、 態とらしく、 返すのだ。
真剣を交えれば。
姫は、 全部捌いて終うのにね。 |