雲間の朝日に想うこと


< 何故に憂いが宿るのですか >


確かに、
責めを果たして居る様に、
映るかも知れない。


自身の歩んだ道と、
其の結果、
其処に創り上げられた物へ。

正面切って、
向いて居る心算かも知れない。





けれども。




其れが、
望まぬ姿で在ったのなら。

其処に、
常に、
後悔の文字を呼び続ける姿で在るのなら。



其処に注がれる、
数多の想いに対して。

何の責めも、
負っては居ないのだ。














娘を抱え、
輪に交じって踊りながら。


 「小坊主家の娘なんだからね。」


事在る毎に、
俺の気概を強い調子で意識させる、
姫の言葉が。

何遍も、
何遍も、
脳裏で繰り返された。




姫自身は。

其の、
門構えの外に在り続けるのだと、
主張するかの様に。

















初遠足に、
大はしゃぎする娘が。

余りに、
鮮やかに映った故か。



腰掛け、
此方を観て居る、
姫の視線が。


半ば楽しげで。

そして、
半ば清々したと言わんばかりに、
想えて終う。






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2007年05月12日(土)


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History
2005年05月12日(木) 満足だから捨てられるのでしょうか
2004年05月12日(水) 片想いなのでしょうか
2003年05月12日(月) 気付かせるのが目的でしたか





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