幾度も、 幾度も、 想いを縒り逢わせて。
深く、 奥行きの在る想いが、 育ち行くから。
其の、 想いの深度を。
的確に具象化可能な、 言葉や、 音楽や、 形など。
現実には、 存在出来ぬのだろうか。
其れとも。
飽く迄。
想いは、 仮想領域に描かれる虚像に、 過ぎないから。
其の、 想いの具象化など。
端から、 不可能なのだろうか。
如何なる物を以てしても。
自身の想いを、 反映出来ぬ時に。
途方に暮れて終うけれど。
想いを充足出来ぬ、 其の事こそ。
深き想いの証に、 他ならない。
「ごめん。」 「小坊主に似合う物が見つからないよ。」 「想いの方が鮮やかで。」
坂の街の人から。 謝罪が届く。
そんな言葉など、 不要なのに。
---------- References Apr.08 2007, 「少しは軽く想えるのでしょうか」
|