雲間の朝日に想うこと


< 初めの一歩の白銀でしょうか >


暖かな春を希う、
其の名に委ねた想いとは、
裏腹に。

未だ遠い春を、
厳しい寒さを、
意識させる刻なのかも知れない。




或いは。



其の寒さを意識させる事で。

初めの其の刻を、
幾度と無く、
顧みさせて居るのかも知れない。












嘗て、
此の身に備わらなかった、
想いが。

少しは、
俺に、
育ち根付いただろうか。



此の一年で。
















大雪の、
翌朝。


破裂寸前の部屋を、
如何にか、
宥め賺して。

凍り付いた道を、
慎重に、
慎重に、
向かった朝。




大雪の、
翌朝。


其の、
傷一つ無い珠を、
腕に抱え。

凍り付いた道を、
慎重に、
慎重に、
帰った朝。








起き抜けの銀世界は。

一年前の、
幾度と無い大雪を、
呼び覚ました。





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References
 Feb.01 2006, 「初めましてと言えるでしょうか」
 Feb.02 2006, 「未だに呼ばれ慣れませんか」
 Feb.09 2006, 「初めの言葉は何だったでしょうか」







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2007年02月02日(金)


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History
2006年02月02日(木) 未だに呼ばれ慣れませんか
2003年02月02日(日) 啼けない携帯は恨めしいですか
2002年02月02日(土) 今日の涙は許されますか





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