仕事。 家庭。 趣味。 遊び。 本気。 恋愛。 義務。 責務。 雑務。
目標。 夢。
自身の周囲には、 数限り無い要素が在るから。
其の、 複数の要素の内で。
何れ程、 要素を共有して居るのかが。
お互いの、 関係の深さを、 端的に、 示すのかも知れないけれど。
其の、 要素の一つ一つは。
飽く迄、 独立した要素だから。
決して。
混ぜ合わせた存在として扱っては、 為らぬのだ。
夫婦。 恋人。 家庭。
其の何れをも、 成立させる為には。
其の何れをも、 独立させるべきなのだと。
お互いが、 何度も、 確認して来た筈なのに。
「娘が有名私立に合格したって。」 「お義母さんから電話が来たんだよ!」
「昨日の夢?」
「そう!」 「ちょうど小坊主に乗ってたの。」
「最中かよ・・・。」 「電話に出てるし・・・。」
「だから動くの止めて小坊主に言ったの。」 「お金振り込んで置いてねって。」
もう、 姫の中では。
侵食が、 始まって居るのかも知れない。
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