一つの行為が、 誘発して了った、 歪み。
一つの行為を、 誘発して了った、 歪み。
果たして、 何方が、 重い応力なのか。
其の軽重を、 比較する以前に。
両者を。
秤に、 掛けた事にこそ。
罪深き想いが、 潜んで居るに違いない。
互いの、 足らぬ想いは。
決して。
互いの不足量を、 比較し、 釣り合いを保つ物では、 無くて。
自身の、 不足量に因らず。
相手の、 不足量のみで、 定められる筈なのに。
「何で寝ないの!」 「添い寝だって子育ての内でしょ?」 「寝れば良いじゃない!」
真夜中。
ふと、 居間で居眠りをして終った、 俺に。
怒り口調で。
姫は、 叫び声を上げた。
居眠りの理由に、 想いが、 至らぬのは。
姫が、 支えを欲する証拠に、 他ならないと。
理解しながら。
何故に、 俺は。
救いや、 支えを、 求めて了うんだよ。
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