例え、 僅か数日で在っても。
其処には、 個が、 息づいて居るから。
個と、 個の、 間隙には。
一定の環境が、 創り上げられるのだろうか。
例え、 僅かな能力で在っても。
想いを贈る機能は、 自身に、 備わって居るから。
互いの間に。
一定の関係を、 築き上げる事が出来るのだろうか。
もしかしたら。
此の手からは、 既に零れ落ちて終ったかも知れぬ、 独特の能力で。
産まれ立ての、 互いを。
順位付けして居るのかも知れない。
「お利口な娘だよ。」 「夜泣きもあんまりしないし。」
「それは良かったね。」
「それに。」 「他の赤ちゃんが泣くと。」
「泣くと?」
「『ひゃっ。』とか『ふんっ。』とか言って。」 「にやって笑うんだよ♪」
「確かにお利口ね・・・」
我が娘が、 一番強そうだと。
姫は、 嬉しそうに口にする。
誰に似て終ったのかな。
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