境界を定める事。
存在や、 役割や、 繋がりに、 基準を設ける行為は。
同時に所有する領域を、 明確に決してしまう事だから。
信に値する、 其の相手に対しても。
隠れた裏側を見せる必要など、 実は無い。
表裏とは。
自身が相手を受け止める為に、 新たに創り上げる、 単なる基準で。
即ち制限でしか無いのだ。
其処に型枠を取り付ける事が、 抑もの人の過ち。
裏の顔と、 相手の姿を縛り付ける故に。
想いが滞るのでは無いのだろうか。
人の産み出す誤解は、 人の産み出した過失に乗じて、 其の姿を具現化する。
表の顔と、 裏の顔と。
其の型枠にこそ。
想いの不足が、 潜んで居る。
想いの向きを入れ替えたら?
あの時。
其の型枠を、 貴女に理解しろと押し付けたのは。
俺の方じゃないのか。
---------- Acknowledgment I was impressed by your sound "『そのとき』". You are my favorite author, 響. Thank you very much!
---------- References Dec.30 2003, 「其の俺は俺では無いのでしょうか」 |