雲間の朝日に想うこと


< 何処の景色だったのでしょうか >


窓外から聞こえた、
呻き声に。

慌てて、
視線を向けた時には。



灰の混じった、
白い霞みに。


視界が、
奪われた後だった。







自身を、
削ぎ落とす様な。

表層を走る、
鋭い痛み。


本来は、
柔和な筈の。

叩き付ける様な、
白い羽毛。




想う、
想わざるに因らず。



抗う間も無く視界を奪った、
薄暗い、
冬の景色へ。

辿り着く。













何故に、
今頃なのだ。

何故に今頃、
其処へ、
行き着くのだ。





想いと言う、
まやかしの詞を楯に。

自身が、
軽々しく進んだ道程は。


深く、
深く、
修復不能な迄の軌跡を。

無責任に、
抉って来たんだ。













何度も、
何度も、
浮上する此の痛みなど。


貴女や、
小さな彼に降り掛かる、
痛みに比せば。

僅かだけれど。



俺自身の、
成長を証すかの様に。

徐々に、
増強されて居るのは、
気のせいだろうか。








暴風と、
一瞬にして生じた、
銀世界。


此の地とは思えぬ、
冬の嵐は。


貴女の土地の、
其れでした。





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References
 Oct.21 2005, 「取り憑く様に舞う気でしょうか」


2005年12月18日(日)


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History
2004年12月18日(土) 優劣の問題ですか
2003年12月18日(木) 掘らずに想いで包めますか
2001年12月18日(火) どこまでが本音ですか





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