< どこまでが本音ですか >
あの子は、 なんでもわかってくれるなと感じる人ではなく、 何でも見透かされているなと感じる人。
だからあの子の言う通り。 俺とあの子はきっと似ているんだ。
「あなたって少し前の私みたいね〜」
そう言った時のあの子の気持ちも、 手に取るようにわかってしまうのが怖い。
避けなきゃいけない。 気づかれたらいけない。 彼女としっくり行ってない事も、 あの子が気になっている事も。
けれども・・・
「彼女さんから奪っても良い?」
あの子が言った突然の言葉・・・ 答えに詰まる。
「彼女にわからなければ良い。」 「本気の恋愛はもうしない。」
そう言っていた昔を思い出して、 そこまで気持ちが変わっていた事にあらためて気づく。
一瞬の無言を、 あの子はどう捕らえたんだろう?
否定? 困惑? 肯定?
それとも黙認? |
2001年12月18日(火)
---------- History
|