確かに、 其の強弱は。
曝露された環境で、 僅かに、 変化を生じるけれど。
飽く迄、 基本的には。
自身に備えられた、 数種の、 機能に因って。
支配されるのだ。
其れ故に。
決して、 劇的には変化せぬ筈の、 能力を。
大きく歪めて了う、 神秘の息吹に。
殊更、 感嘆を覚えるのだろうか。
其の場の、 視線は。
話題の対象では無く。
飽く迄、 膨らみへ向けられた。
「笑っちゃうよね。」 「妊婦より弱いのよ?」
「本当だ!」
「真っ赤だ!」
姫と、 友人達は。
俺の、 赤ら顔を笑いながら。
姫の腹から。
決して、 目を逸らさない。 |