何者にも、 決して依存する事無く。
自身の力を以て。
壁を押し退け、 道を切り拓く気構えを。
確かに。
忘れては、 成らぬのだけれど。
互いが、 互いを、 支えるべく。
寄り添う相手には。
決意や、 意思が、 伝わらねば成らぬのだ。
其れ故に。
其の、 相手に対して。
幾つか、 義務を背負うべきなのに。
「姫へ。」 「全部終わったら連絡して。」
一つの事柄へ。
しかも、 然程小さくは無い事柄への、 義務が。
果たされる事は、 無かった。
「まだ病院終わらない。」 「週明けに検査になった・・・。」
言葉だけを残して。
姫は、 気配を消す。
恐らくは。
予定通りに、 友人と、 昼食を摂って居るのだろうけれど。
既に日の暮れた、 宵の口は。
友達と、 昼食を摂る時間には。
定期の検診を、 受診する時間としても。
少し、 遅い様な気がするのです。 |