両極に位置する、 其の要素を、 何方へ傾けるのか。
雄々しさ漲る、 力の源か。
或いは、 柔和に包み込む、 癒しの素か。
其の、 何れかの差配に因って、 決定付けられるから。
事の真偽は、 不明確だけれど。
形として、 表出する可能性は。
確かに、 存在し得るのだ。
其れ故に。
未だ見ぬ原石の、 要素を。
宿り木の、 姿形へ映し採り。
天秤が、 何れを指し示すのか。
予想をするのかも知れない。
けれども。
判断に、 自信が持てぬから。
判断が誤りだと、 結論付けられた時の衝撃が、 怖いから。
「顔。」 「優しくなった?」
想わず、 姫に問い掛けてしまう。
女の子だと想うのは、 気のせいかな。 |