無責任賛歌
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2004年09月24日(金) |
週末だけど週末じゃない/『なんてっ探偵アイドル』18巻(完結) |
もう出勤してくれなくていいのになあ、と思っているとやっぱりしぶとく出勤してきたトンガリさんであるが、なんか反省したかというともちろんそんなことするわきゃないのである。それどころか、私が出した資料について、「ここんとこがおかしいのではないか」と文句を付けてきた。 あのさあ、そこんとこはね、アンタが資料提出してくんなかったから、私が調べて訂正したとこなんだよね(-_-;)。そのこと、会議の席上でも言ってたのに、何も聞いてなかったんだなあ。つか、聞いていてもトンガリさんのつるぺたな脳みそでは理解できなかったに違いない。なるほど、会議に出たがらないはずである。 この分だとトンガリさん、この先またどれだけミスをするか見当もつかない。完璧な人間なんてものはいないが、かと言って、ここまで無能なのがハッキリとした人間もそうはいない。これで堂々と給料貰ってるんだから、全く、世の中をナメて生きてく人間も増えようというものである。
仕事の合間に、職場の若い連中と、映画の話などで弾む。 アタマの回転はそんなによくはないのだが(^o^)、やたら映画が好きなやつがいて、月に数本は映画を見に行っている。若いやつらの財政状態を考えれば、これは充分「映画ファン」と称してよいくらい、見に行っている方だと言えるだろう。 最近は『ヴィレッジ』を見に行ってきたそうだが、ちゃんと「マナー」を守って、見てない連中がいる前ではオチを言わない。この程度のことも守れないヤカラが多いことを思うと、なんだかすごく貴重に思える。 お喋りしているうちについつい気分が高揚してきて、 「映画も本もさあ、世間の評判とか人の批評とか気にしなくていいんだよ。自分が面白いと思ったものは、ほかの誰が何と言おうと好きだって言わなきゃな」 とか、エラソウなことを言う。でも実際その通りなんで、一つの映画を「語り尽くす」ことなんて、もともと不可能なことだ。結局、人は自分の知る限りの範囲でしかものが見えない。自分の「限定された知識と教養」に基づく視点でしかモノは語れないのである。意見が対立する、というのは、実際はお互いの「視点」が違っているに過ぎない場合も多い。だから、事実誤認による勘違いなどは除いて、よっぽどのことがない限り、映画の感想で「間違って」いることなどはありえない。だから、自信を持って映画を語って構わないのである。
仕事のないしげ、定刻通りに迎えに来る。 しげ、今日のカウンセリングで、担当のカウンセラーさんに本を勧められたとか。 タイトルは、『高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て』(吉田友子・著)というもので、どうやらカウンセラーさんは、しげの病気はこれではないか、と考えていらっしゃるらしい。 私には「自閉症」の知識は殆どない。単なる「ヒキコモリ」ではなく、脳の疾患かなんかだったような、ってことをなんとなく聞いたことがあるが、そう言われてみると、しげの症状に当てはまるような気もしてくる。カウンセラーさんは私にもこれを読んでほしいような感じだったらしい。しげは「専門家でもない人間がそういうの読みたがるのってヘン?」と聞いてくるが、別にヘンでもなんでもなかろう。「人間」に興味のある人なら誰でも一度は心理学関係の本に手を伸ばすものである。 しげがすぐにでもその本を買いたいと言うので、「ダイヤモンドシティ」に行く。 回転寿司屋で食事をしたあと、「フタバ図書」へ。ここは本の検索ナビがあるので、特定の本を探すのには便利である。面積や書籍数だけでなく、こういうサービスがあるかないかでも本屋の差は生じてくる。ほかの本屋に比べて紀伊國屋やフタバ図書をついヒイキしてしまうのも、検索ナビがあるって点が大きいのだ。 フタバ図書では目的の本が見つからなかったので、とって返して博多駅に向かう。 いつもは本屋を何軒も回るのはめんどくさがるしげなのに、今日はえらく積極的だ。こういう積極性がどうして家事に向けられないのか不思議なのだけれども。 紀伊國屋では、本は一発で見つかった。ここで見つからなかったら、天神あたりまで足を伸ばすしかなかったのでホッとする。……そう言えば天神の「本屋戦争」、状況はどうなっているのかな。書籍数ではビルまるまる一つが本屋の「ジュンク堂」が筆頭だろうが、本の数が多いからと言って、必ずしも勝負が決するわけでもない。裏通りのジュンク堂より、三越の「八重洲ブックセンター」や福ビルの「丸善」、天神コアの「紀伊國屋」の方が客は入りやすかろうし。もっとも私が天神で入る本屋は、「福家書店」と「アニメイト」が専ら。天神くんだりまで出て、なんでわざわざ普通の本屋に入らなきゃならんか。……あー、でも「まんだらけ」と「とらのあな」はやや避けてます。だって雰囲気、暗いんだもん。
金曜日の夜はたいてい映画に行くのだが、明日が休日出勤かつ早朝出勤の予定なので、早めに帰ることにする。本もたくさん買いこんだし、結局夜更かしすることになるとは思うのだが(^_^;)。
読んだ本、ハイ・コンラッド『名探偵はきみだ 証拠をつかめ』。 『2分間ミステリ』に代表される推理クイズ集の一冊。前書きで「かなり難しいトリックです」とか、作者が威張って書いてたんで、ちょっと期待したんだけど、実際の出来はごく普通。クイズ集なのでかなりムリなトリックもあり、「この程度のレベルだろう」と目算を付けて読んで行けば、殆どのトリックは見破れる。ミステリマニアならこれをもとに「もっといいトリック」ほ思いつくことも可能だろう。やっぱこんなクイズ集じゃなくて、一冊まるごと「小説」を読んだほうがオモロかろ。
マンガ、奥田ひとし『新天地無用! 魎皇鬼』7巻。 車椅子の少女が絵本作家になるまでを描く42・43話とか、『天地』シリーズがまさに旬のころに読んでたら、すごく感動したと思うんだけど、なんかもう今更って感じね。つか、『天地』でやんなくてもいい話じゃんか。奥田さん、こういうの描ける実力あるんだし、もう『天地』から離れてオリジナルマンガ描いた方がいいと思う。初期のころはアニメの絵にできるだけ近く描こうとしてたけど、今やレッキとした「奥田絵」にもなってんだから。
井上敏樹・北崎拓『なんてっ探偵アイドル』18巻(完結)。 ああ、やっと終わった。アイドルで探偵というシチュエーションと、北崎さんの描く女の子の絵が昔から好きだったから、ともかくも買ってきたのだけれど、まさかここまで続くとはねえ。でもラストはアキラたちのネクスト・ジェネレーションも登場して、それなりに感動っぽくまとまったので、まあいいか。「アイドルはいずれ衰え、消えゆくからこそ真に美しい」ってセリフ、陳腐ではあるけど真実だ。このセリフが聞けただけで充分満足。
『MIND GAME』のSTUDIO4℃が製作するインターネットアニメーション『きまぐれロボット』、表題作ほか、星新一のショート・ショート10本をYahoo! JAPAN内の特設サイトで無料配信して、その後DVDとして販売するとか。 無料配信するんだったらそのあと売れるんかい、という懸念がないわけでもないが、星新一だしなあ、STUDIO4℃だしなあ、音楽も『MIND GAME』のときと同じ『山本精一と不思議ロボット』だしなあ。 オレ、うっかり買うかも(~_~;)。 少なくとも、製作したアニメの9割が実は駄作というガイナックスの『小松左京アニメ劇場』よりは絶対に面白くなると思うんである(『王立』とか『エヴァ』とか、傑作は数本しかないぞ、あそこは)。ああ、思い出すに、ありゃひどかった。ビデオ買ったけど。 声優はインパルスの板倉俊之と、タレントのMEGUMIの2人だけ、全作二人芝居の形式で行くってことだけど、『鉄腕アトム』出演時のMEGUMIの声聞いてるとさあ、不安が・ちょっと・ねえ(^_^;)。ニュース記事じゃ「MEGUMIが声優に挑戦」とか書いてるけど、『アトム』はMEGUMIにとっては「なかったこと」になってんのか? 今度のも結果的に「なかったこと」になっちゃわなきゃいいけど。……いや、あの子は決してチチだけの子じゃなくて、タレントとして才能はあると思うけど、声優道はあまり修行にゃなんないと思うんだけどねえ。
ゲームにはもうとんとご無沙汰なんで、そっち方面の「カン」はすっかり鈍っているのだけれど、年内発売が予定されている任天堂の新ハード、ニンテンドーDS、これは買うべきなのか買わざるべきなのか、いったいどっちなんでしょ? セガサターンの二の舞になんなきゃいいんだけどねえ。 気になってるソフトがひとつあって、セガがこの新機種に参入するタイトルのひとつで、『きみのためなら死ねる』というもの。思わず「岩清水」(もちろん『1・2の三四郎』の方である。アレまでまさか「探偵マンガ」になるとはなあ)を連想した方はもう相当なご年配(^o^)。 次々に訪れる彼女の危機を、タッチパネル機能など様々なDSの機能を使って救っていく「恋愛?ゲーム」だそうな。……気になりはするけど、プレイして行くうちにだんだん引いてきゃしないかなあ。タイトルからして、プレイヤーそっちのけでキャラが勝手に暴走して行きそうだし。救おーが救うまいが、どーだっていー、って気持ちにさせちゃうとコケるんじゃないかなあ。
2003年09月24日(水) クノイチのミノウチ/『新天地無用!魎皇鬼』5巻(奥田ひとし)/『全日本妹選手権!!』5巻(堂高しげる)ほか 2002年09月24日(火) チチに弱い男ばかりじゃねーぞ/『アフター0 著者再編集版』3・4巻(岡崎二郎)ほか 2001年09月24日(月) 荒らしを起こして♪/DVD『マジンカイザー』1巻/『KUNIE』1巻(ゆうきまさみ)ほか 2000年09月24日(日) ○○と○○はどちらが臭いか…汚ねえな/『いつも美空』1巻(あだち充)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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