無責任賛歌
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2002年09月24日(火) |
チチに弱い男ばかりじゃねーぞ/『アフター0 著者再編集版』3・4巻(岡崎二郎)ほか |
職場の警備の当番が回ってきたので、夜8時まで居残り。 そのあとは警備会社の方にバトンタッチするわけだが、それまでは職場のウチソトを見回らなくちゃなんない。 トリメの私になんてムチャなことを……と苦労して見回ったのだが、周回したあとで気づいた。懐中電灯持って見回ればよかったんじゃん! ……猿である。 けど、今回初めて職場の点検してみて、ある事実に気づいた。 実はウチの職場、これまでしょっちゅう泥棒にあってるのである。年に一回は荒らされてるし、今年なんか立て続けに三日連続くらい、泥棒にやられた。なんでそこまでって疑問に思ってたんだが、その理由が判明した。 うちの職場、窓の鍵が壊れまくっているのだ。 しかも何十ヶ所も。 これじゃ「どうか盗んでください」と言ってるも同然だ。 これまでの警備の当番だった同僚も、その報告はしてると思うんだけど、全く修繕一つされてないってのはどういうわけだ。総務の怠慢か。それとも修繕一つできないくらい、うちは左前なのか。 一応、見回りの報告はしたけど、これももしかしたら無視されるのかなあ。 この日記を書くにあたって、職業を伏せたのは正解だったな。これじゃ恥ずかしくて、とても身分を明かせやしない。
送りはしげにしてもらったが、帰りは8時過ぎじゃとてもしげには頼めない。とっくに仕事に出かけてるころだ。 職場からウチまで、バスと地下鉄を乗り継ぐと、車で20分の距離が1時間半かかってしまう。こりゃどうしたってタクシーを拾わなきゃならないんだが、こんな時間じゃタクシーだってそうそう通るもんじゃない。 どうせ夕食は一人で取らなきゃならないんだし、職場の近くのリンガーハットで、皿うどんとイカゲソを食べる。売り子のねーちゃんが「『イカゲソくん』です」と言って持って来たが、商品に「くん」付けするセンスってどうだろうかね。
なんとかタクシーを拾えて、帰宅したのが9時過ぎ。 何の番組だか、テレビではデート詐欺の手口をバラしてる特番を放送中である。出会い系サイトだかなんだかで知り合った女性に会ったら、ダイヤだのなんだのを売りつけられて、2百万も騙し取られたとかいう話。 詐欺をするやつが悪いに決まってるんだが、いくら色香に迷わされたとは言え、そうホイホイとカネを払っちゃうものかね。視聴者みんな、「男のほうもバカじゃん」とか思ったんじゃないか。 実は私も、昔(もちろん独身時代である)、知り合いの女性から印鑑売りつけられそうになったが、「値段はいくら?」と聞いたら、そいつ、バカ正直に「言っちゃダメって言われてるの」と答えやがった。「それじゃ買えないよ」と断ったら、「友達でしょ?」と、ボディコンのムネの谷間を見せつけられながら、摺り寄られた(←多少脚色あり)。 そんなミエミエの手でオチるほど、私はヤワではない。( ̄ー ̄)ゞフフン。 きっぱり断りましたが、もったいなかったですか?(^o^) 悪徳商法の連中って、よく観察すればいかに表面的に親切そうに見えても、結局はカネが目的っての、透けて見えると思うんだけどなあ。 チチだのシリだのに簡単にだまされるってのは、日頃女の子に縁がなくて、ただひたすら孤独で、儚い夢にすがらなけりゃ生きていけないくらいツライ思いをして生きてる男が多いってことなのかなあ。でも、それって、寂しくて痴漢に走るやつとメンタリティはたいしてかわんないと思うぞ。
疲れていたので、ひと寝入り。 目覚めたらもう2時を回っていた。 ネットを覗いたり、日記をつけたりしたあと、丁度アニメ『あずまんが大王』の放映に間にあった。いつもはこの時間帯、寝てるからあまり見てなかったんだよなあ。 最終回直前なのでみんなの受験話。山本弘さんはアニメ版はお気に召さないようだが、音楽が時々合ってないのと、一部の声優に難があるのを除けば、原作を無理に改変してなくて出来はいいほうだと思う。 おーさかがトンチクイズに答えるとき、タイムショックみたいに時間を刻む音が入るあたり、芸が細かい。 ちよ父の声、若本規夫さんだったんだなあ。でもセリフ回しは相変わらずで「ぅぁわたしがネコでぬぁあいとでも!?」(^_^;)。 いったい、いつから若本さんはこんなに濃くなっちゃったかなあ。「若本紀昭」時代はまだ普通だった気がするんだが。私の記憶では、『アッセンブル・インサート』の課長役あたりからじゃないかと思うんだけど、これも違ってるかもしれない。いや、いいんですけどね、濃いの好きだから。
マンガ、岡崎二郎『アフター0 著者再編集版』3・4巻(小学館/ビッグコミックス・各530円)。 『大いなる眠り子』シリーズを二分冊して収録。『アフター0』唯一の連続作品なだけに完結7・8巻に収録されると思ってたけど、随分早く収録されちゃったなあ。 死んだ父親の魂が1歳の息子に憑依して様々な事件を解決する、という、ちょっとない設定が楽しいSFミステリー。 普通、シチュエーションコメディのように、ある設定に基づいて展開されるシリーズというのは、話を量産するために(もっと意地悪な言い方をすれば、作者が楽をするために)「受け口」を広くして作られるものである。例えば、不幸を背負いこむ運命の少年が主人公であれば、さこに次々と宇宙人やら妖怪やら悪魔やらが現れるのは自然であるとか。「七つのタマを集めれば願いがかなう」という設定さえあれば、あとは様々なキャラに争奪戦をやらせればいいだけの話である。その設定さえあれば、あとは何をもってきたって話は出来あがる、というのが基本パターンなのである。 けれど、このマンガの場合、主役は赤ん坊である。初め私は、赤ん坊の行動範囲なんて、たかが知れてるから、シリーズを続けるのはちょっと厳しいんじゃないか、と勝手に思っていたのだ。ところがどっこい、とんでもない。 殺人事件、財産探し、誘拐、グルメもの、育児ものなど、遭遇する事件もバラエティに富んでいるが、毎回のゲストも実に多彩、産業スパイや大金持ちの隠し子、国際的犯罪者などはまだまだ普通、長命人、妖精、エンマ様や神様の使い、葛飾北斎まで出てくるんだから何が何だか。 そして一歩間違えればふざけた駄法螺話に陥る寸前でちゃんと「SF」してるのが岡崎さんの才能の表れだろう。オビの「小松左京絶賛!!」の惹句はフカシじゃないんである。残念ながら新作の収録はなかったが(未収録短編はシリーズ外のもの)、これはもうSFファンならまさに必読、子々孫々まで読み継がれるべき傑作中の傑作なのである。
2001年09月24日(月) 荒らしを起こして♪/DVD『マジンカイザー』1巻/『KUNIE』1巻(ゆうきまさみ)ほか 2000年09月24日(日) ○○と○○はどちらが臭いか…汚ねえな/『いつも美空』1巻(あだち充)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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