無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年09月24日(月) 荒らしを起こして♪/DVD『マジンカイザー』1巻/『KUNIE』1巻(ゆうきまさみ)ほか

 オタアミ当日まであと61日!
 
 なんだかテロネタにも飽きたので(いや飽きる飽きないの問題じゃないってコトも知っちゃいますが)、身近なネタから。

 「エンピツ」に登録している日記サイト、いつの間にか40000人を越してるんだねえ。
 私も他人の日記を覗くのが好きで(なんだかこう書くと変態みたいやな)、「お気に入り」にこそ入れはしないが、いろんなヒトがいるなあ、わはは、と笑って見ている。
 けれど、なんだか最近、あちこちの日記に共通して、「荒らし」の報告が寄せられてる例が増えてきているのだ。
 内容はたいてい「ねたみ」らしく、「人気投票数が高いからってエバるなテメー」、みたいな低次元な(って高次元な「荒らし」ってのもあるまいが)書きこみがほとんどのようだ。
 いや、「人気」ったってねえ、フツーの人々の「日記」で、プロの作家さんのそれってわけじゃないじゃん。「荒らし」さんたち、何を目くじら立ててるんだか(^_^;)。
 かと言って、あまり笑ってばかりもいられないのかな。
 中には、被害に堪えきれず、せっかく立ち上げた日記を閉鎖してしまう人もいる。
 某巨大掲示板のように、いろんな人が匿名で参加できるところだと、ある意味「荒らされる」ことは覚悟の上で参加せねばならない。
 しかし、こういう日記オンリーのところに参加する人たちは、そんな被害に会うとは夢にも思っちゃいなかったのだろう。だから予想外のことに出会って、むちゃくちゃ傷ついてしまったのだ、と推察する。
 まあ、いきなりテロ受けちゃったようなもんだし(またそのネタかい)。
 けれど、見ていてもったいないなあ、やめることはないのになあ、とはどうしても感じてしまうことだ。

 「荒らし」ってそんなに怖いか?
 いや、私も知人で掲示板にやたらとエロメールを書きこみされて往生している人を知っているから、相当迷惑だろうなあ、ってことは解るよ。
 一時的に「テメーの日記なんかつまんねーんだよ」とか「さっさと消えろ」みたいな書き込みされて落ちこむのは仕方ないことではあるけれど、それと同じくらい「負けないで!」って応援メールとかもあったんではなかろうか。
 だとしたら、「荒らし」に負けて撤退しちゃうってのは、それこそ「荒らし」の思うツボ、「オレの書きこみで、一つサイトを消してやった」なんて、妙な権力意識を相手に持たせちゃうだけじゃないかなあ。

 私なんか、身内からしょっちゅう「荒らされ」てるからなあ。
 って、しげのことなんだけどさ(^.^;)。
 私が誤字脱字がないか(寝惚けてると腐るほどあるのよ、これが)、文章にヘンなところがないか見返したりしてると、「また『オレ様文章』に浸って」なんて言いやがるし。おかげで最近は見返すこともできなくってよ。誤字増えてんだろうなあ。
 私にナルシストの傾向が全くないとは言わんが、「オレってステキ! オレ様サイコー! みんなオレを誉めて誉めて誉めてェ〜!」みたいな、そこまでの変態じゃねーぞ、俺は(←ちょっとは変態なのかよ)。
 「どうせ誰も読んでないんだからヤメなよ」とまで言われたときにゃあ、このクソアマ、とは思ったが、しげの場合、ここまで悪態つくのは自分が構ってもらえない淋しさ故だってことはハッキリしている。
 ……素直に甘えられないって、かえって恥ずかしいんだぞ。……とか言ったらホントに「素直」に甘えてきそうだなあ。それもちょっと困るが。

 「荒らし」どころか、私ゃストーカーにだってあってるし、職場の横槍で日記を移転せざるをえなかったことだってあるし、ウィルス送りつけられたこともあるし(笑)。
 ……考えてみりゃ、よく日記やめてね〜よな(^^*)。
 おかげでよく「有久さんって、強いですねえ」なんて言われちゃうことも多いのだが、とんでもない、私ゃ、自分以上に泣き虫で弱虫なヤツぁこの世にいまいって思えるくらい、自信のカケラもない男なのだ。
 その点に関してだけは自信がある(笑)。
 逆説的な言い回しになっちゃうが、自分の文章に価値なんてないって思うから、続けられてるのですよ、私の場合。
 何回も書いてるけどさ、こういう公開日記ってさ、愚にもつかないことをウダウダと、ただ垂れ流すことにこそ価値があるんであってね、だから「くだんねーんだよ」ってご意見はまさしく正鵠を射ているので、公開日記の書き手としては喜びこそすれ、傷ついたりしてちゃイカンのですよ。

 自分の文章に価値があるなんてゴーマンな気持ちでいるから傷つきもする。
 どうもサイトを閉じてくヒトたちの最後のメッセージなんてのを読んだりしてると、「こんなに一生懸命書いてるのに!」ってことを訴えてるヒトが多くてねえ。「オイ、そりゃちゃうやろ」とツッコミたくもなるのよ。
 あのね、「一生懸命」ってのは他人が評価するものであって、自分で評価するものではないのよ。「自分で自分を誉めてやりたい」って言葉さ、某スポーツ選手と某アニメキャラのおかげでえらく流行ったけどさ、つまるところそれって自分に対する批判はおろか、他人の応援だって無視してるってことではないの。
 ゴーマンでしょ?
 その二人の末路がどうなったか考えると、やっぱり「文章」ってのはヒトに見られてナンボなんだよなあ、と思うのだ。「けなし」も「ねたみ」も自分の「コヤシ」ですがな。
 いや、要は、自分が自分の文章をどう思っていようと、面白がってる人間はいるんで、自分だけの事情でヤメちゃいかんよなあ、と言いたいんだけどね。

 この日記だって、いつかは終わりが来る時があろう。
 いきなりパソコンが壊れたとかね。
 まあ、またぞろ私が入院して中断って可能性が一番高いんじゃないかとは思うが。
 覚えていますか? いや、「愛」じゃなくて、以前、ホームページの方で私が連載していた演劇に関する「シナリオアクロバット」っていうエッセイもどきのことなんだけどね。18回くらいまで続けてたけど、これの中断はしげの事故がきっかけだった。
 で、しばらく書いてなかったら、前に書いてた内容をキレイサッパリ忘れちゃったのである(笑)。もう一度再開するには、過去のネタ全部読み返さなきゃならんなあ、と思っていたら、諸事情で書きこみ自体ができにくい状況になってしまった。
 メンバーのホームページに小説を連載し始めたら、こちらも諸事情(こればっかしやな。要するにパソコン自体が使えなくなっちゃったんだが)でサイト自体が閉鎖されてしまって宙ぶらりんのままである。
 こういうの、私が全てほっぽらかしているとお思いの方もおられようが、ところがどっこい、ちゃんとコピーを取っていて、再開の機会を狙っているのである。どうせしげは「みんなもう忘れてるよ」と言うであろうが、天災は忘れた頃にやってくるのである。
 個人ホームページの準備稿の中にはしっかりそれらも入れているのだ。
 ……こんなもん、「自分を誉めてやりたい」気持ちなんかで書けるかって(^_^;)。

 まあ、こんなこと言いながら、実際に「荒らし」にあったら、泣いちゃうと思うんで、どうぞみなさま、お手柔らかに。
 

 ようやくデジカメのメモリーパックの入れ方をしげに習って、昨日できなかった、街中の写真撮影に出かける。
 しげも一緒に付き合うかと思ったら、職場のミーティングがあるとやらで、一人で散策。
 まあ、どこで何を取るか分らない、行き当たりばったりの撮影だから、付き合いたくない気持ちになるのも解りはするが。
 コンセプトは「博多の街のヘンなもの」って、まあ「VOW」ですね。
 そこいらを適当に歩いただけでも超芸術トマソン(=美しく保存された無用物)はゴロゴロしてるし、昔からあるもので博多人が見なれてるけれど、考えてみたらどこかヘン、なんて建造物なんてのもいっぱいある。
 だから別に一般の観光案内的なものなんて撮る気はハナからないのね。
 で、どんなのを私が撮ってたか。
 「商店街の入口でオッペケペを踊ってる川上音次郎」
 「君は虎フグチリを食ったことがあるか」
 「床屋のサインポール各種」
 「ビルの二階のESP研究所・一階は喫茶店」
 「男子トイレを案内する黒田武士」
 「巨大な鈴の前のホームレス」
 「ドラえもん山笠」
 等々。
 何のことか解らん、という方もおられようが、それはホームページが立ち上がってのお楽しみ。ホームページのタイトル、予定は『探偵たまちゃん細腕繁盛記』(仮題)である。


 帰宅してみると、しげは昼寝。
 せっかく弁当を買って来てやったのにもったいない。ムリヤリ起こして殴られるとイヤなのでほっといてパソコンやCSなどに見入る。後は休日をゆっくり楽しむだけだ。

 パスワードの打ちこみ方を覚えて、やっと初めてAIQのパティオに入れるようになったが、これまでの過去ログを読むのがひと苦労。
 だってほぼ2年分あるのだもの(^_^;)。
 一通り読みはしたが、細かいところまではとても覚えきれない。特に会計関係は、おカネがどこからどう動いているのか見当もつかない。……スミマセン、お手伝い出来ることは何でもしますが、経理関係の仕事はできればパスさせてください。収支が合わなくなっても多分原因すらつかめなくなると思いますので。
 うわあ、劇団の前の公演、宣伝までしてくれてたのだなあ。これにはひたすら感謝。
 あと二ヶ月でどれだけ集客できるか分らないが、ともかく今は販促に力を入れるのみである。

 初書き込みで、チラシをパピオに置いてきたことの報告、付け加えて「『アクロス福岡』にもチラシ置きませんか?」と意見を述べる。
 あと、チラシ置けそうなところといって思いつくのは「紀伊国屋書店」だったりするのだが、オタアミの協賛が福家書店だから、これはマズイのだろうなあ。
 「あいれふ」や「大野城まどかぴあ」、各区の図書館センターなんてどうかなあ、などといろいろ考えるのだが、こういう演劇関係や公共ホールの類、利用者の中にオタクがどれくらいいるか心許ない。効果がいまいち期待できないのである。
 会場が岩田屋G−サイドだから、岩田屋系列以外のデパートとかにも置けないんだろうしなあ。……意外とシバリが多くないか?
 福岡近辺で、他にチラシ置けそうなとこ、知ってるヒトいませんか? ……って、こういう告知したときにさ、いつだって劇団メンバーからの反応が一番乏しいんだよ。「知りません」「解りません」あるいは完全無視。
 ……ウチのメンバー、マジで交際範囲狭すぎだって(-_-;)。


 CSファミリー劇場を立て続けに見る。

 『チャンピオン太』2話。もうアントニオ猪木の死神酋長は出ない。今回の敵はもと柔道家のスマイリー。
 こいつがまた風貌から衣装まで、まんま『姿三四郎』の檜垣兄弟を足して2で割ったようなヤツで、ハグレ柔道家のイメージっていったらこれしかないんかと突っ込みたくなる。勝負に負けたけれど、命を助けられて最後に改心するとこまで『三四郎』と同じ。
 梶原一騎って、やっぱり戦前の熱血小説の流れから一歩も先に出られなかったヒトなんだよなあ。

 『狼少年ケン』68話。
 もうこんな古いアニメ、設定やストーリーを解説しないと若いヒトには全然わかんないんだろうなあと思いつつ、そこまでは面倒臭くてしたくもない。
 ゲスト声優、字幕が失われているがヒアリングで堀絢子・近石真介・増岡弘・神山卓三の諸氏とわかる。近石真介がハンターで、その息子が堀絢子。息子とケンは仲良くなるが、親父は「ジャングルの連中はみんな危険だ」と信用しない。けれど命を助けられて最後に改心する……ってさっきの『太』と同じオチやん(^_^;)。

 『がんばれ元気』13話。
 これも久しぶりに見たなあ。監督は名匠なんだかヘボなんだかどっちつかずのりん・たろう。
 というか、この『元気』はまあまあの佳作だったんだがねえ。当時としても、どこかくすんだような色使いで「なつかしアニメ」の雰囲気を出してたのが面白い効果をあげていた。ただ、声優に藤田淑子を起用したのは失敗だったろう。おかげでアニメ化されたの少年編どまりで青年編にいくことができなかったし。
 今回は、元気が、関拳児のタイトルマッチをおじいちゃんに内緒で見るって話だったけど、関のキャラクターが原作よりもずっと力石徹に似ていて、そりゃいくらなんでもちょっとマズイんじゃないかって気になった。
 作画監督の小松原一男、美術監督の椋尾篁、ともに今はこの世にない。
 一時代を築いたことが明らかなこの二人の早世は、アニメ界にとってあまりに失うものが大きかったように思う。


 続けてキッズステーション。
 『こみっくパーティー』10話『二人の距離』、『マイアミガンズ』第1話などを見る。基本的にその日見たもの、読んだものについては全て感想を書いておきたいのだが、どうも文字数をオーバーして登録できそうにないのでカット。
 これだから、しげから「書きすぎ」と言われるのだ。
 

 マンガ、竹本泉『しましま曜日』1巻(エンターブレイン・756円)。
 以前出したものの新装版。……もう持ってるのになあ。後書きが書き下ろしってだけで買ってるんだものなあ。
 でも、この「服に着られる女の子」(優柔不断なので着た服によって性格が変わる……ってプロレスラーの覆面かって)という設定は大好きなので、まあいっか。


 マンガ、ゆうきまさみ『KUNIE(クニエ)―パンゲアの娘―』1巻(小学館・410円)。
 アトランティスもムーも使い古されてると作者が思ったのか、いきなり「パンゲア」と来た。
 といっても、「今はない」ものであっても、前二者と違って、パンゲアは架空の大陸ってわけじゃないからねえ。大陸移動以前の、ユーラシアもアフリカも南北アメリカも、すべてが一つの大陸であった頃にまで遡って、物語は展開されて行くのだろうか。
 今のところ、第1巻の段階では、そんなに目新しい設定は登場していない。
 小学生の主人公のところに、突然「お嫁さんにしてっ!」って南の島からかわいいムスメが飛び込んでくるってのも新鮮味がないし。
 卵からプレシオザウルスが孵るってのが『のび太の恐竜』だってのもまず間違いなく作者の確信犯。
 平成『ガメラ』的展開と言い、「どこかで見たような」導入が、今後「ありきたり」で終わっちゃうか、「物語の復権」となるかは、まだ即断するには早かろう。
 でもヒロインのクニエ、トシのワリにちょっとおばさんくさいぞ。


 マンガ、横溝正史原作・つのだじろう作画『犬神家の一族』(講談社漫画文庫・630円)。
 どうやら講談社漫画文庫の金田一耕助シリーズ、これで打ち止めにするつもりらしい。昭和50年代に横溝ブームが起きた時には、つのだじろうはもう一作、『八つ墓村』を描いているが、これは影丸穣也(譲也)の少年マガジン連載版『八つ墓村』を既に出版しているので、ダブらないようにと発行を控えたものらしい。
 意味ないと思うがな、そんなの。
 解説の皆川博子、『犬神』を横溝正史屈指の名作と称賛しているが、それほどでもない。これは正史唯一の「実験作」であって、全てのトリック、構成を考えた上でなければ作品を執筆しなかった彼が、初めて「設定だけ作って結末を決めずに書き始めたらどうなるか」を試してみた作品なのだ。
 苦し紛れに思いついた後付けのトリックが功を奏して、それなりの評価は受けているものの、整合性に欠け、動機にかなりムリがある。
 何より、犯人が意外でも何でもないのがイタイ(-_-;)。
 横溝正史ベスト10を作れば、せいぜい5、6位あたりが関の山ではなかろうか。それがなんでそんなに傑作みたいに錯覚されてるかと言うと、角川で映画化されて17億稼いだってことと、評論家の大坪直行あたりが過剰に評価したってことが影響してると思う。
 そのことを考えれば、つのだじろうの脚色、得意のオカルトを交えて動機に説得力を持たそうとしているのはなかなか面白い。本格ミステリにオカルトは禁物、というご意見はこの場合当たらない。だって事件の背景にオカルトが絡んでるだけで、解明に当たってはちゃんと現実の事件として、合理的に解明を行っているのだから。
 細かいことだけどさ、タイトルの『犬神家』、ただのハッタリで、伝説の「犬神」とは何の関係もない。その点を正史は江戸川乱歩から非難されてるくらいなんだよ。
 それをつのださん、ちゃんと犬神家は「犬神憑き」の家系である、と、事件の動機に絡めて説明しているのだ。しかも、「斧・琴・菊」の三種の神器のウラの意味まで創作したオリジナリティは充分評価していい。 
 はっきり言うが、原作よりミステリとしての完成度、高くなってるのだ。けれど、「意外じゃない犯人」だけはつのださんも如何ともしがたかったらしく、金田一耕助に「犯人…と、事件の動機そのものは単純でしてね…。はじめにみなさんが疑ったとおりの人物だったんですよ!」と言わせちゃっている。
 さすがに犯人を変えちゃうわけにはいかないしねえ。
 ついでだけれど、前に「つのだ版金田一のモデルは菊田一夫である」と書いたことの補足。マンガの金田一、口ひげは口の端に生えているが、菊田一夫の著名な写真はたいてい鼻の下のちょび髭である(小鹿番が菊田一夫を演じる時もそのスタイル)。
 けれど、若い頃の菊田一夫は、マンガのように口の端にヒゲを蓄えていたのだ。そのあたりもつのださんの「こだわり」が見えて面白いのであった。……金田一は和服じゃなきゃ、と思いこんでる原作ファン、偏見を捨ててちゃんと読んでみたら?


 DVD『マジンカイザー』1巻『激闘! ダブルマジンガー』。
 兜甲児、石丸博也です。
 弓教授、八奈見乗児です。
 あしゅら男爵、柴田秀勝&北浜晴子です。
 ドクター地獄(ヘル)、富田耕生です。
 それだけで、もう往年のファンならば、いや、そうでなくても、本物の「声優」の演技を求める方ならば、必見の作品でしょう。
 ここで、どうして弓さやかは松島トモ子じゃないのかとか、せめてボスは大竹宏にしてほしかったとか言っちゃいけません(原作じゃボスは女言葉喋ってないんだよ)。継続して起用された声優と、リニューアルされた声優の間には、それなりの理由があると考えられます。より原作のイメージに近く、という今回の新作のコンセプトに沿った改変なのでしょう。
 まあ、大半は「トシ取っちゃったから」というのはあるのでしょうが。
 脚本ははっきり言って、定番に流れすぎてかえって盛り上がりに欠ける面はあります。というか、ピンチになったらお助け、ピンチになったらお助けのパターンの繰り返し過ぎで、工夫に欠けてます。
 しかし、旧作よりも遥かに永井豪の当時の絵柄に近いキャラクターデザイン、テレビシリーズでは部分的にしか描かれなかった「機械獣軍団」の描写、何より「血を流す(ように見える)ロボット」としてやっと映像化されたマジンガーZとグレートマジンガー。
 脚本の陳腐さを補うにあまりあるものがあります。ああ、でもバードス島のシーン、あれだけ原作どおりにやるのなら、ドクターヘルの「アレキサンダーが、ジンギスカンが、ナポレオンが果たそうとして果たせなかった野望、世界征服! それをこのドクターヘルが、機会獣軍団とともに果たすのだぁぁぁ!」ってキメゼリフも言ってほしかったなあ(それに近いセリフはあります)。
 ……でも新ロボット、マジンカイザーのあのデザイン、もちっとなんとかならなかったのか。ゴテゴテしすぎなんだよなあ。

2000年09月24日(日) ○○と○○はどちらが臭いか…汚ねえな/『いつも美空』1巻(あだち充)ほか



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