無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年09月20日(月) 爆睡の一日/『名探偵コナン特別編』22巻

 朝方、枕元で何やら喋り声が聞こえてくるので、顔を起こしてみると、しげとカトウ君が何だかアツク語っている。時計を見ると9時である。
 どうやら一晩中、一睡もせずに芝居のこととかゲームのこととか恋愛のこととか(^o^)、語り合っていたらしいのだが、今日は練習の日だろうに、ちゃんと寝とけよって。
 夕べ寝たのが3時か4時くらいだったので、私ももうひといきくらいは眠っていたかったのだが、今度はしげたちが今から仮眠するというので、起きてなきゃならない。2時間経ったら、もうしげたちは出かけなきゃならないのである。
 朝飯は昨日の鍋の残りにご飯をぶちこんで雑炊。しげにはそばを作ってやる。そのあと私は風呂に入ったが、そこでウトウトして落ちた。ハッと目覚めて居間を覗いてみると時計は12時を回っていて、二人の姿はとうにない。なんだ、別にムリに起こさなくてもちゃんと目が覚めて出て行ったんだ、と思うと気が抜けてまた眠くなる。そのまま横になったら、夕べの眠りはかなり浅かったのだろう、ぐっすり眠りこんで夜まで起きず。
 練習には途中から参加の予定だったが、どうやら呼び出しの電話にも全く気がつかなかったらしい。完全に熟睡していた。何だか随分練習に参加しそびれているが、来週はなんとか体調を整えて参加するつもりなんで、ご勘弁。


 テレビで『名探偵コナン1時間スペシャルデジタルリマスター版 呪いの仮面は冷たく笑う』を見る。2000年に放送されたものの再放送だけれど、これがアニメでの初の長編オリジナルだとか。それで“左右対称の”「館」もので「密室殺人」というのは、なんだかかかなり「新本格」を意識してる感じ。謎の双子の雰囲気など、設定そのものは好みなんだけれども、青山さんの絵柄だとどう頑張っても怪奇なムードは出ない。殺伐とした作品が多いわりに、『コナン』が世間的に俗悪アニメ扱いされずにすんでいるのは、この絵柄にみんな騙されてんだよな。

 読んだマンガ、青山剛昌原作・山岸栄一『名探偵コナン特別編』22巻。
 小学生向けの特別編のはずなんだけれども、こちらの方も内容がだんだん殺伐としてきているような。殺害方法に陰湿なものがかなり多いんだよねえ。サンデー連載版と違って、ページ数も限られていて人間心理の掘り下げまではムリだから、どうしても「推理クイズ」の域を出ない。それでいて扱う事件は残酷なのが増えてるからどうにも中途半端な印象が強くなってきた。でもまだまだコドモに人気はあるんだろうなあ。どこに惹かれてる?


 先日亡くなった小田部通麿氏を偲んで、『仮面の忍者赤影/卍党編』を1話から見返す。第3部以降は、登場忍者が増えて怪獣(赤影の場合は「怪忍獣」と呼ぶ)も多数登場するようになるので、一部の準レギュラー俳優を除けば敵の忍者の出番が少なくなってしまい、一人一人の忍法もさほど目立たない、ありふれたものになってしまうが、この第2部卍党編は違う。魚麟流伯の溶解液や、白臘鬼の伸縮自在の身体、黒道士のパラソル飛行など、ビジュアル的にもかなり奇天烈なモノが多く、横山光輝の原作を逸脱して、さらに元ネタである山田風太郎の世界に肉薄しているのである。
 小田部さんが演じていた不知火典馬もその名のごとく火炎攻撃を仕掛けるのだが、これはからだ中に油を仕込んでいるので、その油が切れると火炎攻撃ができなくなる、という弱点があった。一番ハデな忍法使うわりに、一番リアルな設定だったのだ。原作にも不知火典馬は登場しているが(ただし「不知火典膳」という名前)、外見は全く違っていて、普通の忍者の格好である。それに引き換え、テレビの卍党うつぼ忍群、みんな赤だの青だの緑だの、全身カラフルなのだが、こんな忍者、目立って仕方がないよなあ(^o^)。
 Google検索をかけて小田部さんを偲ぶ記事がないか探してみたが、新聞の追悼記事ばかりが上位に来ていて、日記などで追悼しているような様子がほとんどない。小田部さんを知らないオタクのほうが多いのか、ネットはまだまだ狭い世界なのか、どっちにしろ寂しい話である。


 永井豪原作・那須博之監督の実写版『デビルマン』に、ドイツ、イギリス、スペイン、オランダ、ロシア、ノルウェーなどの北欧、韓国、香港、などなど、約40か国から海外配給のオファーが殺到しているとか。
 東映作品としては『バトル・ロワイアル2』の上映30か国を越えて、最終的な海外セールスは50か国に達する新記録を打ち立てそうだということである。
 予告編を見る限りではCG映像の非リアル感は如何ともしがたく、なんかこれ、最近のCG映画に比べても技術がかえって後退してないか、という雰囲気なのだけれども、みんなプロモーションビデオを見た上で買い付けようとしてるんかね? 海外人ももう、一連のCG作品の「非リアルな動き」などは商売上のネックにはならないと判断しているのかなあ? まあ、『シュレック』や『モンスターズ・インク』程度で満足できるんなら、それもそうなんだろうけれど。単に「オファーしてるだけ」で、現物見たあとで「やっぱ、買うのやめます」にならなきゃいいけどね。“公開直前、試写会後”にこういうニュースが流されたってとこから考えても、これ、映画の評判が悪かったための切羽詰った宣伝政策じゃないかって気もするな。でも「海外のオファー」が云々って、そんなに宣伝効果あるかな? 『キューティーハニー』の「世界配給」ってのも全く効果なかったけどね(アレはホントに海外で公開されるんだろうか)。
 現物はまだ見てないけど、あの長大なスケールの映画を2時間程度の映画に収めようというのだから、まずどこかにムリが生じるのは仕方がないと思うのである。製作費10億円というのも、規模を考えれば安すぎる。だからそこには多分なにか“日本映画らしい”「知恵と勇気」(^o^)のアイデアが盛りこまれてないとウソなわけで、さて、そこが評価の分かれ目になるんじゃないかと思う。
 いや、ともかくも見に行きますよ。今年はともかくマンガ・アニメの実写化はとことん見に行く覚悟だから。

2003年09月20日(土) 優柔な憂愁/『よみきりもの』5巻(竹本泉)
2002年09月20日(金) ついに発売! アレとアレ(^o^)/映画『インソムニア』ほか
2001年09月20日(木) ま、映画さえ見られりゃいいんだけどね/『夜刀の神つかい』4巻(奥瀬サキ・志水アキ)
2000年09月20日(水) 頭痛と頭痛と頭痛と……/ムック『山下清のすべて』



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