無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年09月20日(金) ついに発売! アレとアレ(^o^)/映画『インソムニア』ほか

 しげから聞いた話。
 劇団メンバーの愛上さん、しげがパートに出ているリンガーハットの面接を受けて内定を貰ったとか。
 「愛上さん、仕事してなかったっけ?」
 「かけもちするんだって」
 愛上さんとこも子供が二人いて、生活が大変だってことはわかるんだが、かけもちでバイトってのはちょっとキツイんじゃないだろうか。
 「お子さんはどうしてるの? おばあちゃんが面倒見てるんかね?」
 「じゃない?」
 「じゃあ、母乳で育ててないんだ」
 「……なに心配してんの? 何かしてやれるわけじゃあるまいし」
 「そりゃそうだけど、知り合いのこと心配しちゃいけないのかよ。だったらオレも、オマエのこと心配せんよ」
 「なんで!? アンタと俺、他人?」
 「他人じゃん。オレが何か言っても、勝手に行動するくせに」
 「アンタもそうやん!」
 「……だから他人だろ?」
 「……」
 情がない人間はこうして墓穴を掘るのである。
 それにしても、愛上さん、仕事続くのかなあ。結構というか、相当オッチョコチョイで、ど忘れと思い込みが服着て歩いてるリアル「サザエさん」な愛上さんのことだから、きっといろいろ面白いトラブル起こしそうで、期待……ああ、いやいや、心配しちゃうんだけれど。


 明日、休日出勤の予定なので、今日は仕事から帰ったら、さっさと寝ちまおう、と思っていたのだが、しげが「映画には行かんと?」と言い出す。
 てっきり映画に行くものだと思いこんでいて、仕事休みを取ったとか。全く、こっちの都合も聞かずにこいつは。
 仕方がないので、付き合うことにしたが、一方的に振り回されるのも癪なので、ムリヤリ博多駅に寄らせて、紀伊國屋でDVDや本を物色する。
 ついに出たぞ黒澤明ボックス(^^)。
 第1弾は大映編、『静かなる決闘』『羅生門』『まあだだよ』だ。しかしDVD一枚2500円が普通の時代に、わずか3本で15000円というのは、いくら特典が付いてるとは言え、絶対ボッてるぞ。今月はデカイのはこれだけで、他に買うものがあまりないから助かるが。
 『映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王/嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』のDVDの広告チラシがあったので、早速予約。これにはしげも文句はつけない。ただ、同時発売のテレビ傑作選とスペシャルの方は「キリがないじゃん」と許してくれなかった。テレビシリーズもパロディの効いてる回なんか面白いと思うんだけどなあ。


 時間に気ぜわしいしげに尻を叩かれて、慌てて博多駅から出る。
 最初トリアスに行こう、と言っていたしげ、車が込んでいるので急遽ワーナーマイカル福岡東に変更。やってる映画はたいてい同じだし、ここのマイカルは休日でもホントにがら透きなので、いつでも貸し切りに近い状態で座れるのである。……よく潰れずに持ってるよなあ。
 近所に「カルビ一丁」という焼肉屋があったので、そこで遅目の夕食。
 しげはいつもデザートを先に頼んで食べるのだが、「かぼちゃ娘」という名のアイスクリームをひと口だけ分けてもらう。かぼちゃをアイスでくるんだだけのシロモノなのに、これが意外にも美味い。美味いのはいいのだが、しげ、「美味ーい、美味ーい」と声に出して食っている。近所に聞こえてるのが気にならんのかなあ。
 ファミリー盛りみたいなのと、うどんクッパ。
 うどんのコシ、ノビがあるのに歯応えがあるあたり、「かろのうろん」によく似ている。多分、博多のうどんの原産って、韓国なんじゃないかな。こういうことを言い出すと、「いや、うどんは日本で独自に発展したんだ」とか反駁したがる人は多いよね。別に不必要に韓国を崇め奉る必要はないが、日本の文化、特に九州の文化が朝鮮経由であることは素直に認めた方がいいんじゃないかなあ。


 映画『インソムニア』。
 実は、今日何の映画を見に行くかは全く決めてなかったんだが、しげが、「アル・パチーノとロビン・ウィリアムスが共演してるんだよ!」のヒトコトでこれに決まり。と言うわけで、事前情報を全く知らない白紙の状態で見ることになる。おかげでタイトルの意味も知らなかったが、“insomnia”って、「不眠症」って意味なんだね。主人公の刑事が過失から殺人を犯し、その罪悪感から不眠症に陥るってことなんであった。こういう病名をタイトルにした映画で真っ先に思い浮かぶのは何と言ってもヒッチコックの『サイコ(psyco)』『めまい(vertigo)』なんだけれど、もともとは医学関係者の俗語で人口に膾炙していたとは言えない「サイコ」って言葉を既知外の意味で流布させちゃったってのは、結構功罪相半ばするものがあるのではないか。まあ、「インソムニア」にはそんな心配はなかろうが、邦題、もうちょっとなんとかならなかったものかね。「眠れない」。「睡魔」。「眠たい男」。だめか。

 映画の中身が当たりか外れかってことは微妙なところだなあ。脚本がヘタというほどではないのだけれど、映画としてハッタリの効いた見せ場がほとんどなくて、全編地味な印象だし、なんたって、アル・パチーノがまるで刑事に見えないのと、ロビン・ウィリアムスが全く異常性格の犯人に見えないのがどうもね。名優の評判が高いこの二人だが、実は私はあまり買ってはいない。基本的に役柄の幅が狭い人たちだと思うんである。それじゃ見所ないんじゃないか(^_^;)。
 もとはノルウェーの映画をリメイクしたものだそうである。別の俳優が演じたほうが面白くなってたんじゃないかなあ。


 帰宅して、CSファミリー劇場で『快傑ズバット』第8話「哀しみのプロパン爆破」。
  用心棒の地獄市役、三夏伸の演技が、顔つきと言い、首の動かし方と言い、いや、その殺陣に至るまで、本家座頭市を忠実にコピーしているのに驚く。この人何者? と思ってネットで調べてみたら、昭和ガメラシリーズでも常連の、大映専属の役者さんだった。きっと勝新さんからちゃんと許可もらって演じたんだろうなあ。

2001年09月20日(木) ま、映画さえ見られりゃいいんだけどね/『夜刀の神つかい』4巻(奥瀬サキ・志水アキ)
2000年09月20日(水) 頭痛と頭痛と頭痛と……/ムック『山下清のすべて』



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