2006年12月03日(日)  マタニティオレンジ36 撮影大会 

写真に写るのはあまり好きではないし、撮るのはもっぱら食べもばかり、携帯電話のカメラ機能だって使ったことはなかった。だが、子どもが生まれて状況は一変。携帯で撮るわ撮るわ、あっという間に四百枚。撮った先から友人知人に送りつけ、パケット料金は出産前の二十倍に。請求額を見てのけぞり、慌ててパケット割を申し込んだ。

今日は朝から年賀状用の写真の撮影大会。都合よく笑ったり笑顔をキープするサービス精神は赤ちゃんにはないので、撮る側が粘り強くシャッターチャンスを狙うしかない。動物相手の撮影と同じ。「写真(2D)だと実物(3D)のかわいさを表現し尽くせないのね〜」と親バカ全開しながら、「たま〜、こっち向いて〜」「たま〜、もういっぺん笑って〜」と必死であやしてはバシャバシャ。フィルムだったら何本あっても足りないけど、枚数を気にせず撮れるデジカメはありがたい。

撮った写真で写真つき切手も注文の予定。3週間程度かかるというから、ぎりぎり年内に仕上がるかどうか。どうせ年賀状を書くのは暮れも押し迫ってからになりそうだし。今年9月に登場したフレーム切手のほうが切手感はあるのだが、なぜか80円切手のみ。年賀状用の50円切手需要は高いと思うんだけど。

2005年12月03日(土)  第12回函館港イルミナシオン映画祭 参加2日目


2006年12月02日(土)  マタニティオレンジ35 飲茶再発見

7月に二人目の女の子が生まれた友人のY一家とわが家の親子三人で、新宿・東京大飯店にてランチ。出産前に同じ店で食事したとき、「ここなら赤ちゃん連れで来れそうね」と話していた。トイレにはおむつ替え台があり、お店の人もベビーカーに慣れている様子。湯気の立つ蒸籠を満載したワゴンが行き交う中、赤ちゃん二人はベビーカーですやすや。子どもが生まれてビュッフェ外食が増えたという友人が多いが、適度なガヤガヤワサワサ感があるほうが赤ちゃんは安心して眠れるようだ。ぐずっても、これまたざわめきに紛れて目立たない。

赤ちゃん同士を並べると、信号でも発信しあっているかのように、寝起きや空腹を訴えるタイミングがシンクロする。両家の赤ちゃんがほぼ同時に目を覚ましたので、わたしとY夫人は、おそろいの授乳ケープをかぶって席で授乳。だっこで片手がふさがっていても、飲茶ならパクパクつまめる。モチモチした食感の団子や海の幸たっぷりの餃子も母乳に良さそう。小学一年生のY家の長女ちゃんは、「東京大飯店」の判を押した特大あんまんを注文。「今日はね、赤ちゃんが二人いておめでたいから、これを頼んでみたの」とかわいいことを言う。

食事の後、セレブな品揃えのベビー用品売場と設備の充実したキッズルームと芝生の屋上が評判の伊勢丹新宿店へ。デパートを選ぶ基準も出産を境にがらりと変わってしまっているのが面白い。

2005年12月02日(金)  第12回函館港イルミナシオン映画祭 参加1日目
2001年12月02日(日)  函館映画祭3 キーワード:Enjoy


2006年11月30日(木)  マタニティオレンジ34 六本木ヒルズで『プラダを着た悪魔』

3週間前に『7月24日通りのクリスマス』を観て以来、六本木ヒルズでの2度目のママズクラブシアターは『プラダを着た悪魔』。上映5分前に劇場に着いた途端、目に飛び込んだのは、ベビーカーの列と赤ちゃん連れのママ軍団。ベビーパレードでも開催できそうな賑わいに呆気に取られていると、赤ちゃんを抱っこした方が近づいてきて、「ママ仲間9人で来る約束してたら一人来れなくなってチケットが余っちゃったんですけど」とチケットを譲ってくださる。一人減っても赤ちゃんを入れると16人の大集団。こりゃ遠足だ。

ファッションを題材にした作品に客席を埋め尽くすママが押し寄せたのは意外な気もしたけど、子育てでそれどころじゃなくなっているからこそ、映画で夢を見たい気持ちは強いのかしれない。ママ仲間と話していると、「産後の引き締め下着を買ったはいいけど着るヒマないわ」「最後に買った自分の服はマタニティ服」「鏡を見なくなった」「美容院もなかなか行けなくて」という話になる。自分のことは後回し、なりふりかまっちゃいられない。けれど、忙しさにオシャレを忘れても、オシャレ心を忘れたわけじゃない。わたしもひさしぶりに眉毛を描いて、ベイビージェーンキャシャレルのコートを羽織って出かけた。

今日で生後100日目のたまの首はすっかり据わったので、膝に座らせて観る。横抱きのときより、ずっとラク。このところテレビにも興味を示すようになったが、最後の15分に泣き出すまでは食い入るように目を見開いていた。圧倒的な赤ちゃんの数に対し、泣き声はほとんど聞こえない。カラフルでテンポが速い作品は、赤ちゃんも飽きないのかも。そういえば、『パコダテ人』をキンダーフィルムフェスティバルで上映したときも、赤ちゃんたちは大人しく観ていた。

『プラダを着た悪魔』は日本公開用につけた意訳タイトルかと思いきや、原題は『The Devil Wears Prada』。王道の成長ストーリーで、驚くような展開はないのだけれど、台詞の面白さと編集のテンポの良さで気持ちよく引き込まれる。ファッション業界のウンチクもふんだんにちりばめられ、舞台裏ものとしても楽しめた。カリスマ編集長を演じるメリル・ストリープの存在感に妙なリアリティがあり、「こういう人、いるいる」と思ってしまう。VOGUEの編集長がモデルという原作も読んでみたい。

昨年末に出産した元同僚のミユキちゃんがお母さんと、マタニティビクス仲間のトモミさんがマタニティクッキング友だちのユキさんと来ていた。トモミさんユキさんに合流させてもらい、ウェストウォーク5階のレストランフロアで遅めのランチ。おしゃべりしながら授乳して、ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)でパンを買う。ベビーカーはレンタルして行き帰りは抱っこひも。お店の人たちもベビーカーに慣れているので、赤ちゃん連れでも気兼ねしなくていいのが快適。

2005年11月30日(水)  保湿ティッシュは甘かった
2003年11月30日(日)  小津安二郎生誕百年
2002年11月30日(土)  大阪のおっちゃんはようしゃべる
2001年11月30日(金)  函館映画祭1 キーワード:ふたたび


2006年11月29日(水)  日本アカデミー賞PR番組「日本映画のミカタ」

日本アカデミー賞協会」と印刷された封書が到着。来年2月16日に行われる来年2月16日に行われる第30回日本アカデミー賞授賞式を前に放送される《日本アカデミー賞PR番組「日本映画のミカタ」》(仮題)で「貴殿が脚本されました作品を一部使用させて戴くことになりました」というレターが『子ぎつねヘレン』と『天使の卵』で一通ずつ。「映画会社/日本シナリオ作家協会の了承も得ています」とご丁寧な報告。自分が関わった作品がテレビで流れることを事前にお知らせいただいたのは初めてのこと(著作権使用料が振り込まれてから知ることも)。作品を大切に扱っていただいているようで、さすがアカデミー賞と感心。

番組は12月9日(土)10:30〜11:25に日本テレビ(関東ローカル)にて放送予定。今年度公開された作品を網羅する内容のよう。ヘレンとてんたまの出番は一瞬かもしれないけれど、とても元気だった2005年の日本映画を振り返る番組として楽しめそう。

2001年11月29日(木)  2001年11月のおきらくレシピ
2000年11月29日(水)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2006年11月26日(日)  マタニティオレンジ33 百年前の赤ちゃん

ダンナの父方のおばあちゃんは明治39年(西暦1906年)生まれで先月百歳になった。5月に会いに行ったときはおなかの中にいた娘のたまが外に出てきたので、百歳のお祝いを兼ねて会いに行く。耳が遠い以外は元気いっぱいのおばあちゃん、片足立ちでズボンを履けるし、歩くのも問題なし。趣味は草むしり。うれしそうにたまを抱っこしては「3か月なのに、こんなにしっかりして」と目を細めていた。2006年生まれのたまとの年の差は、百歳。百年前は赤ちゃんだったと考えると不思議。たまが生まれてから、「この人にも赤ちゃんの時代があったんだなあ」と想像することが増えた。

一緒に暮らしているおばあちゃんの娘のおばちゃんは75歳。機織り機で織った紫のロングスカートを着こなし、溌剌として若々しい。手作りのクレープに庭で採れたキウイと自分で育てているヨーグルトを添えて歓待していただく。本が好きで、これから『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(米原万里)と『千住家にストラディヴァリウスが来た日』(千住文子)を読むという。「なかなか(天国から)お迎えが来ませんねえ」とおどける100歳の母親に、「あっちも混み合ってるのよ」と切り返す75歳の娘。そんな元気でお茶目な長生き遺伝子を授かっているたまも、22世紀までゴキゲンに生きてくれるだろうか。

2002年11月26日(火)  健康法


2006年11月25日(土)  カミロボ×みちのくプロレス×劇団ヨーロッパ企画

日本冷凍食品協会の啓蒙キャラクター『冷凍マイナス18号』ファミリーを抱える食育キャラクター軍団『Cook81』の開発でご一緒した企画制作会社、バタフライ・ストローク株式會社。同社が現在力を入れているキャラクター、Kami-Robo(カミロボ)は作家・安居智博氏が小学生の頃から30年近く作り続けている、ひとり遊び用紙製ロボット。トントン相撲のプロレス版をグレードアップしたもの、といえばいいだろうか。200体以上ものカミロボにはひとつひとつ名前がつけられ、得意技があり、所属があり、それゆえ派閥が生まれ、個々のカミロボ同士にも友情もあれば憎しみがあり、人間世界さながらのドラマを繰り広げ、歴史を刻んでいる。かなり奥が深い、というかマニアック。

このカミロボを作者自ら戦わせる「カミロボファイト」というイベントが時々開催されているが、今日と明日表参道ヒルズで行われている「魔王VSブルーキラー」は、安居氏が25年前に作った2体のカミロボ、魔神あらため魔王とブルーキラーを対決させるカミロボファイト。カミロボに扮したみちのくプロレスのレスラーがリングで対決、その模様を「居酒屋ブルーキラー」(かつて魔神とタッグを組んで大暴れしていたブルーキラーはセミリタイアし、レスラーたちのたまり場である居酒屋をやっているという設定)のテレビで観ている面々を演じるのが劇団ヨーロッパ企画。安居氏の作ったカミロボサイズの居酒屋をヒューマンサイズに拡大したセットを舞台に、カミロボ人間模様が描き出される。クライマックスは、安居氏によるカミロボファイトを実演とスクリーンで披露。

カミロボファイトもプロレスも劇団ヨーロッパ企画(映画『サマータイムマシンブルース』で知って気になっていた)も生で観るのは初めてのわたしには、一粒で3度おいしい競演となった。張り手や蹴りの音がビンビン伝わる距離で戦われるプロレスは迫力満点。前方宙返りして相手の上に腹ばいになって着地するなど、高さのあるアクロバットな技も繰り出され、見ごたえ十分。鍛え抜かれた肉体を誇るレスラーたちなのだが、カミロボに扮している設定なので、「身長128ミリ」などと紹介されるのがかわいい。

圧巻はカミロボファイト。文楽の人形遣いの姿が物語に引き込まれると見えなくなるように、二体のカミロボを操る安居氏の手が途中から消え、カミロボだけがリングで暴れているように見えてくる。戦いを終えた魔王とブルーキラーが肩を叩いてたたえあう頃には、本当に紙の体に心が宿っているように思えてしまう。それほどまでに安居氏の手の動きはカミワザ。

最後に挨拶に立った安居氏は、年はわたしより少し上なのだろうけれど、目は少年のままのようで、この目をしてずっと作ってきたんだなあと想像。好きなことをやり続ける情熱が、誰にも真似できない世界を作り上げてしまった。明日17:00と19:30にも公演あり(開場は30分前)。入場無料。スペースに余裕があれば入場券なしでも観覧できるので、表参道ヒルズ近辺に行く予定のある方は直接会場の多目的スペース[O:](B3)へ。

2004年11月25日(木)  ソウなのか、ソウでないのか。


2006年11月24日(金)  マタニティオレンジ32 「手で舐める」ベビーマッサージ

今月、ベビーマッサージの講習を二つ受けた。一つ目はベビーヨガ&ビクスの教室主催のもの。オイルではなくジェルを使う。樹万培(いつきまんばい)社のウォーターハーブジェルは、低刺激でほのかなハーブ(ラベンダーまたはカモミール)の香り。さらっとした使い心地なので、お風呂上がりや汗ばむ季節によさそう。バスタオルを広げた上で赤ちゃんを裸に。おむつだけは広げるけれど外さない。気持ちよくなった赤ちゃんがあちこちで放水し、「キャー、やったわ!」「うちもうちも」。

「足の裏の湧泉(ゆうせん)のツボは体をあたため、下痢や風邪に効きますよ」「おへその横の天枢と仙骨は便秘に効きます」「吐くときは緊張で肩が凝るので頭をマッサージするといいですよ」「夜泣きや不眠には手足の指先をさわってあげてください」などとアドバイスされながら実際にやってみる。「ママの体で試してみて気持ちいいところをしてあげるといいですよ」とのこと。腕や足は筋肉をいろんな方向にほぐすつもりで。ただし、「関節を捻らない」「骨は絶対圧迫しない」。うつぶせのときは「赤ちゃんの表情を確かめながら」。そして、「赤ちゃんの集中力は15分が限界」。マッサージの後は喉が渇くので、授乳タイム。

二つ目のべビマ講習は出産した助産院にて。一回受けたからいいかなと思ったけれど、違う流儀があるかもしれないし、行ってみる。こちらは人体にいちばんなじみやすいというマカデミアナッツオイルを使用。会場で購入してみたけれど、なるほど、オイルだけどべとつきがない。尾骨と仙骨→おなか(腸の流れと同じく時計回りにマッサージ。おへそは触らない)→背中をマッサージして、「最後に流します」。マッサージで「込めた」もの(気?)を体外に出してあげるのだという。「動物は舌で子どもを舐め回します。人間は舌の代わりに手で舐めてあげましょう」と指導してくださった助産師さん。「手で舐める」というたとえはとてもわかりやすく、ベビーマッサージの心構えとコツを言い得ている。

言い得て妙と言えば、出産を控えた会社時代の先輩(ママとしてはわたしが先輩)の家に先日遊びに行ったとき、『江原啓之のスピリチュアル子育て―あなたは「子どもに選ばれて」親になりました』という本があり、その中に、マッサージなどの子どもとのふれあいは「愛の電池の充電」だという例えを見つけた。筆者の江原さんのことは「なぜだかよくわからないけど、やたら売れている人」という印象だったけど、ネーミングセンスもこの人が支持されている理由のひとつかもしれない。以後、「愛の電池を充電している」と思いながらマッサージしている。自分の電池も充電されている気持ちになる。

2002年11月24日(日)  TAMA CINEMA FORUM


2006年11月23日(木)  マタニティオレンジ31 たま3/12才と食育


一日遅れのたま3/12才誕生会。マンスリーゲストは結婚式で受付をやってくれたミキちゃんとウェディングケーキを作ってくれたパティシエのはちみつ・亜紀子ちゃん。亜紀ちゃんお手製のバースデーケーキは、生まれたての卵をイメージしたという卵型。中はスポンジにヨーグルトとバナナと苺をサンド。クッキーで作った羽根とメッセージプレート、お砂糖の花を散らして、できあがり。卵と羽根で『天使の卵』風。

亜紀ちゃんが転がしてきたキャリーケースからは、お土産に作ってくれたクリスマスデコレーション用のクッキーとデトック酢(毎日スプーン1杯飲むと体にいいとか)とジャム。さらに、皮から手作りの餃子、焼き豚、春雨サラダ。わたしの用意したタイカレーとチリコンカンに行き着く前におなかいっぱいに。

たまが生まれる前から「どんな子に育ってほしいか」という話をダンナとしているが、「食べることと本を読むことを楽しめる子になって欲しい」ということで意見が一致している。食べる楽しみは、わたしが両親から教わった最も大きな財産のひとつ。クリスマスケーキを作ったり、月見団子を丸めたり、餅をついたり。食べることは季節や行事を味わうことでもあった。隣家のインド人一家にお好み焼きをお裾分けしてインドカレーを持ち帰り、舌で外国を知った。「食育」という言葉が流通するずっと以前だけれど、食べ物を通して発見したことは、体にしっかり吸収されて栄養となった。

家族でよく行った菊一堂というレストラン(大阪の堺市を中心にいくつか店舗があった。大好きな店だったけど、今はもうない)の季刊誌で「何を食べるかも大事だが、誰と食べるかはもっと大事」「おいしさを分かち合える相手がいると、食事はもっとごちそうになる」という社長さんの対談を読んだのは小学生のときだった。母には「人と食事をする時間とお金は惜しんだらあかん。一緒に食べてくれる人は宝やで」と教えられた。卵のケーキが自分を祝うものだということも、それが食べものであることも、今はわかっていない娘と、そんな話をできる日が楽しみだ。

2003年11月23日(日)  通帳で伝える愛 『まばたき』『父帰る2003』
2002年11月23日(土)  MAKOTO〜ゆく年くる年〜


2006年11月22日(水)  何かとめでたい「いい夫婦の日」

今日11月22日は「いい夫婦の日」。語呂合わせ好きなわたしは6年前のこの日に入籍、「00.11.22」と0・1・2が並ぶ結婚記念日を手に入れた。そんな親の血を引いたのか、娘のたまは8月22日の2時28分に誕生。上から読んでも下から読んでも822228。ハーフーフーフーフーハーと出産時の苦しい呼吸を数字に刻んでいるかのよう。

過去5回の結婚記念日に何をしていたか、覚えていない。「結婚記念日」で日記内検索をしても、一件も引っかからない。花もディナーもなく、ダンナが忘れていた年もあれば、わたしが忘れていた年もあった。けれど、今年の11月22日は、「新しい家族が加わった最初の結婚記念日」として記憶することになるだろう。たまの3か月の誕生日と6回目の結婚記念日、さらに『快感職人』のDVD発売日が重なり、2006年11月22日は、わたしにとって、とてもめでたい日になった。

40〜50代の既婚男女への調査で、「夫のリタイア後に夫婦の時間が増えることがうれしい」と答えたのは夫48%に対して妻27%、「生まれ変わっても今の相手と結婚したい」と肯定したのは夫41%に対して妻26%という結果が出たと新聞記事で読んだ。夫が当てにしている妻は、夫のほうを向いていない傾向。微妙で複雑な女心の研究に『快感職人』DVDをどうぞ。

2002年11月22日(金)  ザ テレビジョンお正月超特大号


2006年11月21日(火)  『築城せよ。』と魔女田映画祭

戦国武将の霊が市役所職員とホームレスに取りつき、ダンボールで城を建てる」。このぶっ飛んだ発想が受けて、アメリカの、サンフェルナンドヴァレー国際映画祭で最優秀外国語映画賞を受賞した作品が『築城せよ。(Raise the Castle)』。わたしにこの作品のことを教えてくれたのは、『風の絨毯』のプロデューサー、魔女田さんこと益田祐美子さん。最近とみに吸着力を増し、人間接着剤と化している魔女田さんだが、『築城せよ。』との出会いも魔女がかり。

監督の古波津陽さんと撮影の辻健司さんが、映画の資金集めと上映方法に頭を悩ませていたとき、ふと入った本屋で派手な赤い本が「おいでおいで」と手招きしていた。吸い寄せられるようにして手に取ったのが、魔女田本『私、映画のために1億5千万円集めました。―右手にロマン、左手にソロバン!主婦の映画製作物語』。一気に読んで勇気百倍となった二人から魔女田さんに連絡があり、対面。三百万で作った映画が映画祭で賞を取ったと聞いて感激した益田さん、早速ツーカーの仲の文化シヤッター社長に話をつけ、同社のBXホールでの上映会をセット。さらに資金不足を補うべく、『風の絨毯』のときスポンサー協力してくれたダンボール会社の社長に電話一本で援助を取りつけた。

これだけでも魔女田パワーおそるべしなのだが、自分がプロデュースした作品と併映する映画祭を企画。「サンモールスタジオ映画祭」と銘打っているけど、そのラインナップは「魔女田映画祭」。

サンモールスタジオ映画祭
12/12(火)〜18(月) 新宿サンモールスタジオ

13:00 『平成職人の挑戦
14:20 『築城せよ。』

16:00 『風の絨毯』
18:00 『築城せよ。』

19:30 『平成職人の挑戦』
20:50 『築城せよ。』

チケット:1300円(2本立て・各回入れ替え)

余談だけれど、サンフェルナンドヴァレーにはわたしが交換留学で住んだ町があり、アメリカ国内を旅行して"Where are you from?"と聞かれたら、"San Fernando Valley"と答えていた。こんなカタチで懐かしい地名に再会したことにも何か惹かれるものがあり、『築城せよ。』はとても気になっている。

2003年11月21日(金)  押忍!いくつになっても応援団
2002年11月21日(木)  ファミレスの誘惑

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