三楽の仕事日記
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2009年05月23日(土) 社会的受容ができておらず時期尚早

 土曜日。どうしてもやっておかなければならない仕事があって県庁へ。早い方は午前7時から登庁しているという。守衛さんによると、教育委員会系列は平日でも休日でも、朝早く、夜遅いという。「教育委員会の皆さんは本当によく働かれますよ」と褒められる。ある意味、悲しい話。

 昨日発表があった国の新たな新型インフルエンザ対応方針。それを受けて、夜遅くに検討され決定された県の新型インフルエンザへの対応。まずはその経緯を聞く。主担当は週明けに各所から問い合わせが入ることを予想して、想定問答集づくり。僕も月曜日には説明に行かなければならないところがあって、伝達がぶれないように確認。多くの理解を得るには根幹の考え方をしっかりと伝えることしかない。つまり、「子どもの安全」を第一に考えているということ。

 そして審議会の準備。今日も4時間ほどかかって、ようやくグループ検討ができる段階まで資料を整えることができた。あとは検定を受けた教科書についての個人研究。これは自宅でできるので資料を持ち帰り。最後に、情報モラル専用サイトi−モラルのコンテンツを一つ貯蓄して退庁。

 ネット産経ニュースに、今回の新型インフルエンザ関連で「社会的受容ができておらず時期尚早」と題した記事があった。マスコミさんは具体的に聞きたがるが、はっきりできないのは確かに以下のようなことがあるからだ。

「まるで黴菌(ばいきん)扱いされているようでした」

 新型インフルエンザの取材を通じて思いだすのは結核にかかった元男性患者の言葉です。

 結核は感染症法上「2類」に分類され、保健所は感染のおそれがある人をリストアップして感染しているかどうかを調べます。この際、患者の実名を明かすことはありませんが周囲の知ることになり、男性のように疎外感を感じることが少なくないようです。

 新型インフルエンザでも感染者は同様の思いを味わったのではないでしょうか。成田空港の水際対策で生徒らの感染がわかった大阪府の高校に誹謗(ひぼう)中傷が寄せられました。感染拡大を防ぐことは重要ですが。日本では極端にいえば、感染者を「病原体」と見てしまう傾向にあるように思いました。

 産経新聞も含め主要メディアは、神戸市で国内発生が今月16日に確認されてから感染者が通う学校名を報じました。

 不正確な情報で不安や風評被害を広げてはならないという判断だったのですが国はこれまでと同様、学校名を公表していません。「社会的受容ができておらず時期尚早」という考えです。

 「新型」は季節性並みという見解が示されました。明日はわが身として「共感」できるかどうか、自分自身が試されていると思うのです。(杉)2009.5.23 00:44


 


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