2013年05月30日(木)  「けむりの きしゃ」は、どんな汽車?

国語の時間にやったプリントが、ノートに貼り付けられていた。

《「けむりの きしゃ」と いうのは、どんな きしゃでしょう。
えと ことばで かきましょう。》

という問題に、たまは、楽しげに走る機関車の絵を描き、

《いろは、からふるで、おしゃれで、わたしとおかあさんだけがのれるきしゃ、せかいじゅうをはしる。》

と書いた。

「けむりのきしゃ」というお題に対して、自由に想像させて答えさせる問題なのかと思ったら、教科書に載っているお話だとわかった。



教科書を開いてみると、「けむりのきしゃ」は、煙突掃除のおじさんが、落っこちてきた流れ星をお空に返してあげようとして、煙突の煙に乗せてやる、というお話だった。

物語の読解力テストだとすると、たまの答えは、ストライクゾーンを思いっきり外した暴投なのだけれど、先生はバツではなく花丸をつけてくれていた。

ありがたや。これで、たまは「教科書と違うことを書いちゃいけないんだ」と萎縮することなく、国語も、勉強も、好きでいられる。

ひとつの正解に向かって解くことも、もちろん大事だけど、「正解はひとつしかない」という設定は、子どもの想像力を押さえつけてしまう。教科書通りに答えることより、「答えを考えるのって楽しい」という感覚を覚えることが、今は大事だと思うから、花丸をくれた先生に感謝。

これとは逆に、先日聞いたのが、書き取りの答案を見て「字が汚い」と先生に言われてしまった小学生の話。その一言で、書き取りも国語も先生も嫌いになってしまったのでは……。「もっと丁寧に書くと、漢字が読みやすいね」とか、他に言い方があったのではと思うのですが、先生のほうにも余裕がなかったのかもしれません。

先生の何気ない一言で、子どもは天にも上るし,立ち直れないほど落ち込むものです。

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