2008年08月10日(日)  マタニティオレンジ318 キンダーフィルムフェスティバルで初めての映画

SKIPシティDシネマ映画祭の審査会議当日の朝、映画祭事務局の木村美砂さんとホテルの朝食をご一緒したときにキンダーフィルムフェスティバルの話になった。映画祭の3日目に親子で楽しめる映画を上映するプログラムがあったのだけど、それが8月に行われるキンダーフィルムフェスティバルとの共同企画で、同じ作品をそちらでもかけるということだった。6年前のフェスティバルで『パコダテ人』を上映されたときに、トークをしたり授賞式に参加したりしたのだけど、それっきりになっていた。子どもを連れてまた行ってみたい、と話していたら、後日木村さんから招待状が送られてきた。

間もなく2歳になる娘のたまを連れて「子連れOK」のママズシアターへは何度か足を運んだのだけど、たまはわたしにつきあわされただけで、「鑑賞」とはほど遠かった。キンダーフィルムフェスティバルのプログラムは5〜20分ほどの短編を何本かあわせて1時間ちょっとの上映になっている。前に参加したとき、小さな子どもたちが身を乗り出してじっと見入っていたのが印象的だった。今のたまぐらいの年の子もまじっていたのではないかと思う。初めての映画鑑賞、興味を持って楽しんでくれるといいのだけど、と会場の青山こどもの城へ向かった。

一作目はペンギンキャラクターの『ピングー』(オットマー・グッドマン原作 スイス 2005年 5分)。ドイツ語でもフランス語でもなく、あれは何語なのだろう。字幕も吹き替えもないけれど、氷の山の飛び込み台におじけづくピングーのユーモラスな姿に、大人以上に子どもがけらけら笑っていた。

2作目は『ロシアのくま物語』(監督:マリナ・カルポヴァ ロシア 2007年 13分)。ナレーターさんがマイクの前に立ってその場で吹き替え。ナマの臨場感がありながら、絵と見事に重なる絶妙なタイミングで、アニメーションの動物たちに命と感情が吹き込まれた。

3作目は『昆虫家族のゆかいな休日』(監督:エヴァラッド・ラシス ラトビア 2008年/10分)。クレイアニメのカラフルな昆虫がディズニーランドみたいで楽しい。台詞はほとんどないけれど、人間のコレクターにつかまった親を子どもが助けに行くストーリーがよくわかった。

4作目は『テディとアニー』(監督:グラハム・ラルフ
 イギリス 1997年)。捨てられたぬいぐるみのクマと人形の女の子が反発し合いながらも友情をはぐくみ、最後は別々の子どもに拾われていく心温まるストーリー。こちらもナレーターさんのナマ吹き替え。始まって間もなく、どこかで観たこと……と記憶をたどったら、6年前にも観た作品だった。

果たして、たまの反応は、親が思った以上に食いついた。途中何度かわたしの顔を見た以外は目を見開いてスクリーンにくぎづけだった。たまだけでなく、集まった子どもが誰一人ぐずらず、騒がず、最後まで集中して観ていたのは驚き。「観る!」という場の空気を共有していたのかもしれない。

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