昨日から鎌倉の友人宅に2泊3日で泊まりに来ている。お目当ては今宵の花火大会。娘のたまは、「はなび」と言うつもりが、「あわび」に。「おっきいあわびねー」と言うたびに、「花火だよ」と言い直すのは、友人の姪っ子のハナちゃん。たまと一日違いの誕生日に5才になるので、たまとはちょうど3才違い。能力の差は歴然だけど幼い子への遠慮もまだない頃なので、大人だったら「たまちゃん、なんて言ってるのかな? あ、牛乳欲しい、かな?」と調子を合わせるところを「何言ってんの? わけわかんなーい」とバッサリ。でも、たまはハナちゃん先輩を一目見て「ついていく!」と決めたらしく、しっぽのようにつきまとう。「何して遊んでいいかわかんなーい」と突き放され、「あっち行ってよ」と冷たくされても、「きー」(好き)と抱きつきにいく。困ったようなハナちゃんの顔は、背伸びしていてもやっぱり子どもで、大人たちの笑いを誘う。
ダメ出しされるうちにたまの日本語は心なしか上達していき、ハナちゃんも発音にクセのある外国語に慣れるようにたま語を聞き取れるようになっていき、二人の間にコミュニケーションらしきものが成立するようになったことも大人たちを喜ばせた。
そんなハナちゃんは絵を描くのが大好き。お姫様の絵をせっせと描くそばからたまがグジャグジャと落書きで邪魔をするのだけど、そこは耐えてくれた。わたしも子どもの頃、よく描いた。ハナちゃんぐらいの頃はどうだったか思い出せないけれど、小学校の授業中に下敷きやノートにパーティドレス姿の女の子をいくつも描いた。あのときの髪型やドレスのデザインは何からひらめいたのだろう。ひさしぶりに描いてみると、「わあ、すごい」とハナちゃんの目が輝いた。「ドレスの模様はどうしよう? すそにリボンを飾る?」などと話しながら、ハナちゃんのオーダーメイドドレスを描き上げると、ハナちゃんはその絵を真似して描き始めた。「ハナはへたくそでかなしい。もっとうまくなりたい」と言うので、「好きなことは続けてたらうまくなるんだよ」と励ますと、「ほんと? じゃあ毎日かく!」。そうだ、わたしも昔、お隣に住んでいる山田さんちのサヤカちゃんとミオちゃんのお母さんに、お手本を描いてもらった。少女漫画から飛び出したみたいな女の子をさらさらと描くのが不思議で、まぶしくて、わたしもこんな風に描きたい、と思ったのだ。
お姉さんに憧れて、女の子は大きくなる。
2007年08月11日(土) マタニティオレンジ156 誰に似ているのか「顔ちぇき!」
2005年08月11日(木) 『子ぎつねヘレン』チラシ第1号
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