JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆「憲法主義:条文には書かれていない本質」(南野森 九州大学法学部准教授 内山奈月 AKB48) 出版社による内容紹介。「憲法主義:条文には書かれていない本質」 日本武道館のステージで憲法を暗唱して聴衆を沸かせた高校生(当時)アイドルが、気鋭の憲法学者による講義をマンツーマンで受けた結果、日本一わかりやすい憲法の入門書ができました! 目次 ◆憲法について論じるならば、これぐらいの基礎知識を前提条件にすべきです。 南野森(みなみのしげる)九大法学部准教授は当然、憲法学者です。 参議院と衆議院で第一党が違うから、いつも議決が異なった議決になっちゃって、参議院で否決されても衆議院に戻って、 と、読めば簡単でしょうが、私の経験では、相当頭の良いつもりの大人でもこういうことは』簡単に説明できない。 そこまでかなり冷静だった、南野准教授が思わず、 すげえ! と感嘆の声を上げています。 私もいくらなんでもAKBのアイドルでそこまで熟知している子がいるとは想像しませんでした。 しかし、そういうDVDがついているわけではありません。あくまでも本ですが、法的なものの考え方(リーガル・マインドといいます)や、 フランス革命にはじまる「人権」思想。憲法が国家権力に対する規制、リミットである、ということ。 法律が有効なのは、憲法に違反していない限り、という条件付きであることなど、ごく基本的なモノの考え方が良く分かります。 こういう本を褒めると、「生徒がアイドルである必要があるのか?」とケチを付けたがる人がいるでしょうが、一般人だったら、 誰がこんなつまらなそうな本を読みますか?興味のとっかかりとしてアイドルを使ったのは正しく、しかも並外れて、 普通の学生や大人よりも出来のいい娘が、AKB48にいる、というのは、実は私も不思議なのです。 これほど頭脳明晰な娘が、「アイドル」になりたがるというのが。しかし、それこそ憲法で保障された、職業選択の自由でしょう。 とにかくこれぐらいを知った上で、憲法を論じて頂きたい。 因みに今、大問題の「集団的自衛権」に関して南野准教授は 集団的自衛権行使容認に何が何でも絶対反対というわけではないが、少なくともそれをするならば憲法改正によるべきで という、趣旨を述べています。 私は個人的には、常連さんは御存知の通り、集団的自衛権絶対反対なので、南野准教授にもその旨明言して頂きたかったけれども、 解釈改憲で扱う問題としては重大すぎるという南野さんの意見は正しいと思います。 閣議決定といいますが、国務大臣内閣総理大臣が任命するのであり、自分と意見の違う大臣は罷免出来るのです。 つまり、閣議決定で解釈改憲ということは、実質安倍首相一人がこうと決めたら何でも決まってしまうのですから 立憲政治とはいえません。 「憲法主義:条文には書かれていない本質」 一番最初にレビューを書いた「N響マニア」が私です。とTwitterでつぶやいたのが失敗だったのか、 世の中には嫌な奴がいて、「参考になった」率が多いレビューを見つけては、わざと「参考にならなかった」に 投票する奴がいるんですね。 最初に書くってのは大変なのですが、 41 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 で、11人は参考にならなかったそうです。好き嫌いと参考になる、ならないを区別しない人がいてこまります。 是非(本当に参考にならないなら仕方ないけど)、「参考になった」に投票してください。賛成か反対かじゃないすよ? 本の概要を知る上で参考になったかならないか、なんですから、普通参考になる、と思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2013年07月27日(土) 【音楽・映像】7月28日はバッハ(1685-1750)とヴィヴァルディ(1678-1741)の命日です。
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