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JIROの独断的日記
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2006年07月27日(木) 「レバノン 多くの子供が…イスラエル空爆に怒り広がる」ひどいものです。

◆記事:レバノン 多くの子供が…イスラエル空爆に怒り広がる

【ベイルート澤田克己、高橋宗男】がれきの間から伸びた青いパジャマを身に着けたままの子供の足。

赤十字隊員が必死にがれきを取り除き、土砂にまみれた遺体をそっと抱き上げる−−。

レバノン南部の町カナに対するイスラエル軍の攻撃を受け、レバノン全土に怒りが広がった。

ベイルート中心部では30日、イスラエルへのデモ参加者数千人が暴徒化し、国連事務所を襲った。
「ここではいつも子供たちが遊んでいたんだ。イスラエルのヘリもそれを見ていたはずだ」。

カナの空爆現場で男性が地元テレビに怒りをぶちまけた。男性はその瞬間、絶句し、号泣した。

赤十字隊員に運ばれる16歳のいとこを見つけたのだ。男性は「ここにいたのは子供と女性と老人ばかりだ。なぜなんだ」とおえつを漏らした。

住民らによると、破壊されたビルには70〜80人が避難していたという。

赤十字隊員の一人は中東の衛星テレビ、アルアラビーヤに「午前7時ごろに到着したが、イスラエル軍の攻撃が続き、現場に入ることができなかった」と語った。

ベイルート中心部には同日午前、イスラエル軍の攻撃に抗議する数千人の市民が押し寄せた。

イスラム教シーア派の民兵組織ヒズボラのナスララ党首の肖像写真が掲げられ、同組織の黄色い旗がひるがえった。

興奮したデモ参加者らは複数の国連関係機関が入る国連事務所ビルを取り囲み、手にした棒などで入り口を破壊。ビル内に突入した。

南部からベイルートに避難した会社員、アベル・サフィディンさん(22)は「今日だけで20人以上の子供が殺された。

国連は何もしてくれていない」とまくし立て、効果的な手段を打ち出せずにいる国際社会に怒りの矛先を向けた。(毎日新聞) - 7月31日10時11分更新


◆コメント:靖国神社が重要ではないとは、言いませんが、今、子どもが殺されている場所があるわけです。

先週、日経のスクープに端を発して、日本国内では、靖国神社問題の議論が活発になっていて、それはそれで結構なのですが、

死者を弔う気持ちがそれほど強い人々が、どうして、レバノンで子どもが34人も虐殺されているのを黙視していられるのか、私は不思議です。

BBCのサイトにここにレバノンのカナの様子を捉えた写真があります。

11枚写真があります。本当はこれこそ、戦争、テロの悲惨さを知るために見るべきだと思いますが、どうしても、怖いと言う方もおられるでしょうから、

予め書いておきます。

3枚目は幼い子ども2人がまるで静かに眠っているかのように、しかし、死んでいる写真です。遺体の損傷は激しくありません。

6枚目は、ビニールシートに包まれた遺体がならんでいる写真です。遺体そのものは見えません。ただのビニールの筒の様に見えます。

現地の人は、実際に子どもが吹き飛ばされたり銃撃された瞬間を目撃しているわけです。

そのショックを考えたら、この写真ぐらいは、見るべきだと思います。

戦争とかテロというのはこういう事なのだと。

無理にとはいいませんが、こういう辛い、残酷な現実があるということを考えないのは、いけないと思います。

はっきり言って、今この瞬間は靖国より重大な問題だと思います。靖国神社に祀られているのは、言うまでもなく既に死んだ人。

レバノンで殺されつつあるのは、戦争責任もへったくれもない、まだ何も分からない子供なのですから。



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