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JIROの独断的日記
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2008年07月27日(日) 「読響が初のファン交流コンサート、楽団員たちとの音楽談義も」←原則として、いいことだと思いますよ。

◆読響が初のファン交流コンサート、楽団員たちとの音楽談義も(7月26日19時42分配信 読売新聞)

読売日本交響楽団(読響)の楽団員とファンが交流を深める「読売日響ファン感謝デーコンサート」が26日、

東京・池袋の東京芸術劇場で開かれ、約1200人が華麗なクラシック音楽や楽団員との懇談を楽しんだ。

創立46年になる読響としては初のファン交流イベント。

この日は正指揮者・下野竜也さんのタクトで、ロッシーニの歌劇「どろぼうかささぎ」序曲をはじめ計4曲を演奏。

曲のエンディングだけで、参加者が曲名を当てるクイズも行われた。

コンサート終了後は軽食を囲みながらのパーティーも開かれ、参加者たちは楽団員たちと音楽談義に花を咲かせていた。

抽選で舞台に上がり、オーケストラをバックに記念写真を撮った東京都練馬区の会社員寺島一郎さん(51)は

「こんなチャンスはめったにない。一生の思い出になる」と感激していた。


◆コメント:ちょっとしたきっかけで、クラシックファンが増えるかも知れない。

私は子供の頃からオーケストラが大好きだった。自分も出来ることなら、あのステージに立ちたかった。

だからトランペットの個人レッスンも受けたのだが、話せば長くなるので途中割愛するが、プロにはなれなかった。

しかし、トランペット奏者だけに憧れていたわけではない。

私にとって「オーケストラ」という言葉が持つ響きは、永遠の尊敬と憧憬の対象なのである。

近所の杉並公会堂で、しばしば東京都交響楽団(都響)がファミリーコンサートを演ってくれた。

500円で聴けた。ソリストに、元ベルリン・フィル首席フルート奏者、ジェームズ・ゴールウェイ氏が来て、

モーツァルトのニ長調のコンチェルトを聴くことすら出来た。

コンサートは大抵マチネー(昼間のコンサート)だった。

コンサートが終わると大抵の楽員さんは荻窪駅へ向かう。私は、そこら中をかけずり回って、

色々な楽器のプレイヤーからスケッチブックにサインをねだった。誰一人嫌な顔をする人はいなかった。

この話、以前にも書いたけど、懐かしいから再び書いている。


しかし、記事にあるような、オーケストラ側が主催するファンとの交流、の類の催しは、

当時はなかった。今の人、いいですね。



似たようなことは、一番権威ぶりそうなN響ですら実行している。

「ファン感謝デー」のようなものだ。

これはかなり勇気が要ると思うのだが、お客さんに各プレーヤーが本物の楽器を

触らせて、持たせて、音を出させてやるのだ。主に管楽器打楽器だが。

オーケストラで使われる管楽器は、初めて手にしても音が出るとは限らない。

むしろ、殆どの楽器は音など出ないか、出たとしても「音楽に使える音」」ではない。

それでも、プロの必死のレッスン(?)の甲斐があり、トロンボーンで、

ファゴットで、オーボエで、音が出る人がいる。彼らの感激を、私は想像できる。

吹奏楽などで、子供のころから楽器を手にしてきた人には分かりにくいだろうが、

世の中には楽器をやってみたくても、出来なかった人が大勢いる。

そういう人々に取っては、本物のホルン、フルート、トランペット、クラリネットetc.を手にする、

というだけでも、夢のように嬉しいことなのだ。ましてや、その楽器を吹かせて貰えて、

何でもいいから「音」が出た、という感激は、筆舌に尽くしがたいだろうと思う。


これらの人々が全員、クラシックファン、オーケストラのファンとして定着するか、

それは分からない。

しかし、楽器を身近で見たこともない、触ったこともない、より

このような経験をするのは、とにかくいいことなのだ。

色々なプロ・オーケストラが、ファンとの交流を深める活動をするのは、

芸術をより多くの人に知らしめるために、決して無駄ではない、と、信じる。

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