JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:景気判断を上方修正、再生相「実体あれば株価ついてくる」(ロイター 6月14日(金)1時15分配信) 政府は13日に発表した6月の月例経済報告で、景気は「着実に持ち直している」として、 ◆コメント:実体経済の改善を伴わないから、黒田異次元緩和前の株価に戻ったんですよ。 散々書いてきましたけど、アベノミクスという言葉を、メディアが乱発するので、何か新しい経済政策の理論が 景気はよくなっているのだ! といってますが、良くなっていたら、甘利再生相のいうとおり、株価が付いてきているはずです。 今日は日経平均株価が800円以上も下がって、日銀総裁に黒田さんが就任して、いくらでも金融緩和するぞ、 と言い始めてから株価の急騰がはじまりましたが、その言い出したスタート地点にまで下がってしまった。 経済の実体を改善させる十分な対策を取らずに金融緩和だけをしても、総需要は増えていないのですから、景気が良くなるわけもないし、 景気がよくなっていないのに、金融政策、つまり金融市場に資金を無制限に供給するだけで、デフレが止まる訳がないのです。 物価というのは、経済活動が活発化して、個人消費が増えてモノやサービスがどんどん売れて供給よりも需要が上回り、 その需給関係で上昇する、というのが本来の姿なのに、景気自体はさっぱりよくならない。家計の所得が増えないのですから、 皆、おカネを以前よりも、多く使う理由も余裕もない。モノやサービスが売れなければ企業の儲けが増えない。 儲けが増えなければ、従業員の給料を上げる事も出来ない。 私のような凡才でも分かるぐらい単純な話です。安倍首相が就任し、黒田日銀総裁が就任し、「異次元緩和」といわれてますが、 実は、それ以前に2年以上も前・日銀総裁の白川さんもずーっとやっていたことです。国債を市中オペで買い取って、 買えばその代金を日銀が支払うのですから、金融市場におカネが放出される。 その資金供給が、白川さん時代は不十分だったと。もっと沢山やれば、デフレから脱却出来る筈だつまり物価の下落が上昇に転ずる筈だ というのが、安倍・黒田ペアの論理ですが、そんなわけないでしょ? おカネでモノが売れなければ、意味がない。 国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費が増えないと、デフレは止まらん。 だから、私は、一時的に財政収支が悪化しても、減税しろっていっているのです。 法人税、所得税、住民税、消費税、全部、暫定的に思い切って下げれば、納める税金が減るんだから、 家計や企業が使えるおカネ、可処分所得が増えるでしょ? 市場におカネを供給するだけではダメなのであって、それが回転しないとダメなんですよ。 それで、十分景気が良くなってから、税収がどうしても足りないならば、徐々に元に戻す。増税になりますが、 それが正しいと思います。 今増税する前に、あまりにも無駄なおカネが使われている。国会議員の月収は多くの一般国民の年収より多い。 地方公務員の数も多すぎるし、給食のおばさんの退職金に5千万円も支払う市があるんですから、そんなの、削らなけりゃだめでしょ? 納税者が苦しいのに、その税金で食っている人達の収入が一定、というのは、本質的に誤りです。 デパート、スーパー、コンビニ、外食産業の売上げ、このところずっと前年比マイナスです。円安も修正されましたが、 円安でバンザイってのもトヨタとか輸出関連企業と、そういう企業の大株主である、銀行とか外資系ファンドだけなんです。 安倍政権ってのは、小泉政権とにています。あまりにも、強者の論理なんです。 安倍さんは、そこまで言わないし、小泉純一郎もはっきり、センテンスで述べたことはありませんが、彼らの論理は、 競争に負けた弱者は、勝手に野垂れ死んで下さい。という、アメリカ式の無慈悲な合理主義、競争主義です。 日本人の心情に馴染みません。参院選で自民党に圧勝なんかさせてはだめですよ? 絶対、「アベノミクスが評価された」ということになり、さらに勢いづいて憲法改正とかいってますから。 話が逸れますが、自民党の新憲法草案読んで下さい。戦争放棄の第九条だけじゃないのです。言論の自由(21条)も制限しようとしている。 安倍晋三という人には非常に危ない、独裁者志向があると思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2012年06月13日(水) 「女性従業員刺され死亡=容疑者男は飛び降り自殺―和歌山」←マスコミに「だからいわんこっちゃない」と言います。
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