JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆最低限の「〜ねばならない」はあるのですが。 いきなり何のことかというと、世の中、特にまじめで勤勉で、しばしばクソ真面目な ◆かつて、「知性の磨き方」(林望著)という本に救われました。 林望先生は、日本文学の研究家で 何だか、如何にも「我こそはインテリなり」と言いたげなキザな奴だな。 と思いました。確かに間違いなくインテリなんですが、 この先生の書いた、これまた、タイトルの印象だけで判断すると非常にキザな、 知性の磨き方という本。 この中の一節に逆に救われたのです。 ちょっと、今、手許にないので、記憶で書かせて頂きますけれども、 「読書」に関して書かれた一文で、それまでの林望先生の印象からすると、 かなり意外なものです。 すなわち、「○○を読むべきだ」というのは、全く無意味だ、と。 何を読むのが一番良いのかは、人によって、また状況によって千差万別だ、 とおっしゃるのですね。読み進めて更に驚いたのは、林望先生は、 書誌学の研究で、頭の芯までジーンと痺れるほど頭を使うと、なんだか、 イライラして眠れない。自分は、大衆小説、ハードボイルドの大藪春彦氏の 大ファンだ、とおっしゃるのです。 大藪春彦氏のこの手の小説は、一時期角川書店の角川春樹が次々と映画化して、 そのテレビ・スポットCMを見ただけで、私は嫌悪感を抱いていたのです。 ところが、研究で頭の芯まで「ジーン」と疲れた林先生は、寝るまえにこういうのを読むと、 もう、大藪春彦氏の小説の主人公は何でもありで、気に入らない相手は直ぐに殺す。 気に入った女は直ぐに犯す、とまあ、無茶苦茶なのですが、それが、却って現実の 堅苦しさから、林先生を解放してくれた、と、まあそういう趣旨だったと思います。 林先生の、この一文を読んでから私は、目から鱗が落ちたかのようでした。 ああ、そうか。無理してまじめな本ばかり読まなくて良いんだ。 と、今から考えると当たり前なのですが、普通にそう、思えるようになりました。 さらに疲れている時は、本じゃなくても何でも良いのだ。テレビドラマだろうが、 映画だろうが、観たいものを見れば良いのだ。いちいち人に言う訳じゃないし・・・・。 この考え方に頭が切り替わるとかなり楽です。 音楽だって、クラシックが一番好きなことには、変わりは無いですが、 実は私のiTunesには、昔の日本の「歌謡曲」とか、昔、FMで聴いたイージーリスニングが かなり入ってます。ちょっと照れくさいから、いちいち曲名は書きませんけど。 このブログも長い間「毎日何か、天下国家を論じねばならない」と勝手に思い込んでしまうと きつくなります。だから、今日は、こういう話を書いています。 とりとめの無い話でお粗末さまでした。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2011年05月22日(日) 本日(23日月曜日の参議院行政監視委員会で、小出裕章京都大学原子炉研究所助教が参考人として出席します。
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