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JIROの独断的日記
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2004年05月22日(土) 「<小泉首相訪朝>蓮池、地村さん家族の計5人帰国へ」一回で5人か。

◆記事:<小泉首相訪朝>蓮池、地村さん家族の計5人帰国へ

【平壌・徳増信哉】小泉純一郎首相は22日、北朝鮮を訪問し、金正日(キムジョンイル)総書記と会談した。金総書記は北朝鮮に残されていた拉致被害者の家族8人の帰国を了承し、5人の即日帰国が決まった。曽我ひとみさん(45)の夫で元米脱走兵のジェンキンスさん(64)は来日を強く拒んだため、娘2人とともに当面は北朝鮮に残ることになった。また金総書記は「死亡、不明」と説明してきた10人の拉致被害者についても「きちんと再調査する」と約束した。これを受け両首脳は、近く日朝国交正常化交渉を再開させることで合意に達した。


◆コメント:総理大臣が1回北朝鮮に行って、5人ずつしか、帰らないのか。

日本政府が、何十年も見て見ぬフリを続けた後、やっと、しぶしぶ、拉致問題に取り組み始めて、1997年から2002年までの間に、正式に拉致被害者と認定した人は、15人いる。

前回、小泉首相が訪朝した際に、そのうちの5人は1年8ヶ月前に帰国した。残りの横田めぐみさん達10人は、死亡した、又は、北朝鮮に未入国である、と発表された。

今回帰国したのは、前回生きて帰ってきた5人の家族、であり、それはそれで結構だが、のこりの10人の拉致被害者が見捨てられてはたまったものではない。直ちに綿密な再調査をする、と北朝鮮は言っているが、今回せめて、この10人の生存は明らかにしてほしかった。横田めぐみさんのご両親の落胆を思うと、気の毒でならない。

そして、周知のとおり、北朝鮮に拉致された可能性ががきわめて高いのに、政府が正式に拉致被害者として認定していない日本人失踪者は、400人以上に及ぶのである。

今までの成果を単純に言えば、「1回で5人」だ。首相が1回訪朝すると、5人の日本人拉致被害者か、その家族が帰国する、というペースである。だとすると、これから、日本の総理大臣が80回訪朝しないと、全ての拉致被害者は帰国できないのか?あるいは、真相が明らかにならないのか?

私は、書店で、横田めぐみさんの母君、横田 早紀江さんが書かれた、「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」という本の背表紙を見るたびに、胸が苦しくなる。

北朝鮮との交渉は何しろ国交が無い国との接触であるから、外務省の事務方にとっても、いろいろと面倒な問題はあるだろうけれども、いくらなんでも、もう少しエネルギーを注力できないのか。拉致問題に関して言えば、外交問題として割り切るだけではだめだ。人を救い出すという気合がなければ。


2003年05月22日(木) 不世出の名手、モーリス・アンドレ(トランペット奏者)
2002年05月22日(水) 外人は、謝らない。

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